印象派?

高山小石

お題「色」

 共感覚とは、ある1つの刺激に対して、通常の感覚だけでなく 異なる種類の感覚も自動的に生じる知覚現象をいう。 例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、味や匂いに、色や形を感じたりする。

(Wikipediaより抜粋)


 共感覚という言葉を知るまで、私は誰もが数字や言葉、音に色を感じていると思っていた。


 最近ではかなりの人が共感覚を持っていると考えられているそうだ。


 確かに、うちの家族の半分は数字に色を感じているので、わざわざ言わないから発覚していないだけなのかもしれない。


 私の中で数字は、幼い頃から、

1→白

2→ピンク

3→黄色

4→緑よりの黄緑

5→赤

6→オレンジ

7→青よりの黄緑

8→赤紫

9→紫がかった濃紺、一見黒

0→無色透明

 なのだ。


 同じように数字に色を感じるという子どもに聞くと、同じ数字でも、同じ色や違う色を感じていて面白い。


 数字単体でなく、1月、2月だと別の色として感じるので、もしかしたら印象を色として認識しているのかもしれない。


 タイトルを忘れてしまったが昔読んだ小説の中で、主人公の共感覚の少女が、黒板に自分が見えるままをチョークで描いて、先生やクラスメイトにポカーンとされていた。


 数字だったかアルファベットかの一文字ひともじが、カラフルなしましまだったりドット模様だったり細かく描いていたが、私にはそこまでハッキリ見えない。ぼんやり感じるだけだ。


 ちなみに、高山小石は、

高→赤みがかったオレンジ

山→青みがかった緑

小石→白

 である。なんとなくあたたかそう。


 カクヨムは、

カク→黒

ヨ→半透明(蛍光色?)の緑

ム→うすいオレンジ

 なので、「カクヨム」という響きとカタカナ表記から私が感じる印象は、サイバーSFになる。


 234が集まっていたら「春らしい」と感じるし、890だと「夜になりたての空や宇宙空間」を連想する。

 逆にリアル花畑を見て「1356が多いな」とも思う。


 ずっとそうだから、普段は全然気にならないし困らない。


 味は好きなのに、どうしても苦手な匂いがひとつある。実際には食べたことがないはずなのに、イモムシを口に入れた気持ちになるのだ。

 匂いや味に関しては他に特別なことはない。


 音も、一音ずつにハッキリ色を感じれば絶対音感持ちになれていたかもしれないが、たまにふわっと色やイメージが浮かぶだけだ。


 それでいて、いまだ見えたまま感じたまま出力できない自分が悔しい。

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印象派? 高山小石 @takayama_koishi

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