虎だ、おれは虎になるんだ!

様々なことが嫌になってしまって虎になることを選択する主人公。
怒りとは理不尽であり、理不尽とは救われないことへの絶望から生じることだと考えさせられる。
誰かが彼に手を差し伸べていれば、彼は虎にならなくてもよかったのではないだろうか?
いつも救われなければならない子供という他者を救うことで、彼は虎から戻ってきた。
どうすれば彼は虎にならずにすんだのか?
孤独と暴力の密接な関係が心に残った。