ダークファンタジーの要素を持ちながら予測不能な展開と主人公の異質な魅力

爽快な暴虐、主人公のキャラクター性、美少女(あるいは美幼女)の皮をかぶったサイコパスやサディスト、あるいは殺人鬼と評される、非常に強烈で二面性のあるキャラクターです。

普段は天使のように振る舞いながら、「壊してもいい」と定めた魔族に対しては、容赦のない悪辣な手口や暴力を振るいます。

その行動は、知能犯的な作戦やハラスメント攻撃、純粋な暴虐など、今までに見たことがないほど悪質かつ残酷だと思います。

魔族の中にも社会性や感情があることが描かれるなど、単純な善悪二元論ではない情緒的なバグ要素が、物語の深みとカオスを生み出しているようです。

主人公の「悪」の所業にもかかわらず、魔族が絶対悪であるため、結果として主人公がヒーロー・勇者に成り立っているという、ねじれた構図も魅力となっています。

「異世界ファンタジーやゲーム転生ものが好きで、かつ、ある程度の鬱展開や残酷描写が大丈夫な方」には、特におすすめできる作品です。

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