GPT-4 vs Claude 3 詩の批評の比較

まずは日本語の認識能力の確認として、Claude 3に詩を解釈してもらいました!

ちょっとモラル的にどうかとも思うので、自作に対してやっております・・



▼対象作品


AIに読み込ませる対象作は、自作の「水玉と青いサカナ」という詩にします。

https://kakuyomu.jp/works/16817330665638312785/episodes/16817330665638593920



▼検証方法


GPT-4とClaude 3にそれぞれ以下のプロンプトを投げて、結果を比較します。

なお、Claude 3には3種類のモデルがあるのですが、今回はもっとも上位の「Opus」を利用します。(月額20ドルの有償プランです)



▼プロンプト

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以下の詩について200文字程度で詳細に批評してください。


※本文を記載※

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▼Claude 3のレスポンス

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この詩は、人生の儚さと永遠への願望を水玉とサカナの比喩を用いて表現しています。透明な水玉は人生の一瞬一瞬を、青いサカナは人生の導き手を象徴しているようです。

詩人は、水玉が落ちていく様子を通して、人生の輝かしい瞬間が過ぎ去っていく無常さを描写しています。一方で、その一瞬が永遠であることを願う心情も吐露しています。

また、神に時間を与えてほしいと懇願する場面からは、人生の儚さに直面した者の切実な思いが伝わってきます。

全体を通して、この詩は人生の儚さと永遠への願望を巧みに表現した作品だと言えます。水玉とサカナの比喩は印象的で、読者に深い余韻を残します。一方で、一部の表現や展開は曖昧で解釈に幅があるため、読者によっては理解が難しいかもしれません。

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▼GPT-4のレスポンス

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この詩「水玉と青いサカナ」は、透明で儚い水玉の旅と、それを見守る青い魚の物語を通じて、生と死、別れと再生のサイクルを繊細に描き出しています。詩の言葉は柔らかく、読者を儚さと美しさが同居する情景へと誘います。始まりの部分では、自然の中の一瞬の美しさが捉えられており、そこから人生の大切な瞬間へと移り変わります。特に印象的なのは、詩の途中で語られる人生の節目への言及であり、それらが水滴が地に落ちる一瞬に重ねられています。詩の終わりに向かって、作者は時間の延長を切望し、生の終わりに対する恐怖と受容への葛藤を表現しています。そして、最後に水玉が地に落ちて小さな染みになり、再び天に還る様子は、死後の再生や循環への希望を象徴しています。この詩は、深い感情と象徴を通じて、読者に生の美しさと脆弱性を思い起こさせます。

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▼比較結果


どちらも正確だと思いますし、結果は似かよっています。

(GPT-4も結構すごいですね)

Claude 3の方は「一方で、一部の表現や展開は曖昧で解釈に幅があるため、読者によっては理解が難しいかもしれません。」と懸念点も書いてくれています。

ここまではレベル感としては同じくらいかもですね!

以下の続けての検証で、差異がありました。




▼次のプロンプト


詩の中で最も優れた箇所は?



▼Claude 3のレスポンス

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この詩の中で最も優れた箇所は、「とうめいなサカナ」が「青いサカナ」として再登場し、人生の導き手としての役割を果たす以下の部分です。

「とうめいなサカナはやさしい / あいつだけ明晰なのだ / みんな哀しい夢をみているのに / 青いサカナのやつが / わたしたちをみちびく / 暗闇のみちで惑わぬように」

ここでは、比喩の使い方が巧みで、人生の儚さと永遠への願望というテーマがサカナという具体的なイメージを通して効果的に表現されています。「暗闇の途で惑わぬように」というフレーズは、人生の困難な道のりを象徴的に表現しつつ、サカナの存在が希望の光となることを示唆しています。また、サカナが「とうめい」から「青い」へと変化することも、詩の中で重要な意味を持っています。この部分は、詩人の感性と表現力が最も強く発揮された、象徴的かつ示唆に富んだ箇所だと言えるでしょう。

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▼GPT-4のレスポンス

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詩「水玉と青いサカナ」において最も印象深い部分は、詩の結末にある「水玉は地面におちてちいさなしみになってまた天に還ってゆくよ」という箇所です。この一節は、生と死、再生の永遠の循環を象徴しており、儚さと美しさ、終わりと新しい始まりの繊細なバランスを見事に表現しています。水玉の一生とその無限の旅は、読者に深い感動と共感を与え、詩全体の核心を鮮明に浮かび上がらせます。

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▼比較結果


この比較は結構違いが出ました。

GPT-4も悪くないですが、一方でClaude 3は、


『サカナが「とうめい」から「青い」へと変化することも、詩の中で重要な意味を持っています』


などと、微妙な感覚の変化などを取り上げています。

人間の感性に近い視点で、言葉や象徴の変化を捉え、作者の意図を推しはかろうとしている気がします。


続いて、長文理解の検証をしていきます。

僕の書いた長編小説全文12万文字を与えて、その分析をさせるのですが、Claude 3の性能は驚きの結果になります。



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