【短編】すわ!本能寺

りゅうちゃん

光秀さん

 「敵は本能寺にあり!」

と、配下の兵をつれて、本能寺向かった光秀。本能寺でいざとばかりに準備を整えていたら

「お!光秀、どうしたこんな夜中に」

「信長様!!どうしてこんな夜中に一人で外に」

「ああ、ちょっと眠れなくてな。ふらふら散歩だ」

「危ないじゃないですか!」

「大丈夫だ、京で俺に刃をむけるやつなんていないだろう。でお前はなにをしている」

「あ、ああ、あの、その、えーと」

「なんだ、早く言えイライラするな!!」

「じつは秀吉が信長さまの首を狙っているとの情報が入り、万が一の為、兵を引き連れて護衛にまいりました。」

「なに!猿がか!やはりな、その危険性を感じて中国に飛ばしたのに。あいつ俺に援軍を頼んできたが、現地で毛利と組んで俺を殺すつもりだったのか。」

え?なんか上手く行ったかな

「さようで御座います。ただ、信長様が京で手薄だと知れれば襲ってくると思い、敵は本能寺にありと兵を引き連れましたが、そこまでの手配は出来ていなかったようですな」

「うむ、光秀、相変わらず手回しがよいな。家康の件でも俺の意図を分かってくれて、あいつをビビらすことも出来たからな」

なんのこと?まさか、料理に難癖つけたのは家康殿を脅すためか?ヤクザもんがよくやる、相手に直接暴力をふるうのではなく、子分に理不尽な暴力を振るって相手をビビらすというあれか。

「は!お役に立てて幸栄です。家康殿も殿に逆らおうとは露にも思いますまい」

「であるか。では猿退治に参るぞ」

「皆のもの、信長様と共に中国で猿退治を行うぞ。先発隊は殿と共に、残りは至急遠征の準備をして追いついてこい」

「さすがだな。では参る」

そうして、何も知らない秀吉は倒されて、その勢いで中国平定。四国も服従を近い。光秀は四国と九州の一部を支配することになり、長宗我部も光秀配下として実質的には四国を預かることになり、明智家とともに末永く続くことになった。


 おしまい

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【短編】すわ!本能寺 りゅうちゃん @ryuu240z

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