宮廷薬師を首になるも請われた騎士団の専属薬師として仕事も恋も手にする
- ★★★ Excellent!!!
人見知りが激しく学校にも通えないヒロインは、ニ姉が高位貴族の令息に見初められる程の美貌を持ち合わせているが、結婚するには極度の人見知りでは難しいと母親は判断し、幼き時より曽祖父が薬師であった事より、薬学の書物を読んでいた為、宮廷薬師採用試験を勧め、独学にも関わらず採用された。所が、人見知りと大人しい性格から先輩始め同僚からも仕事を押し付けられ、断れず人に頼まず仕事をこなすも、上役から仕事の遅さと成果が上がらない事を咎められ、人員整理にあい首を言い渡された。寮を引き払い王宮の庭に差し掛かった際、苦しむ男性に遭遇し、持ち合わせていたポーションを彼に手渡し、服用したかれが回復。謝礼と彼女から宮廷薬師を首になった事情を知り、彼は自身が所属する騎士団の専属薬師になる様に提案し、彼女はそれを受け入れ、その後、彼女の才能により作られた薬が騎士団を助け、洗顔剤や頭髪剤やらも手掛け、お忍びの王妃にも美容剤を振る舞う事で、彼女の騎士団専属薬師の地位を高まるに至り、また、彼女を騎士団に誘った彼と恋仲となり、婚約に至る。
とても素敵な物語なのでしょう。
ヒロインをいい様に仕事を押し付けた同僚に、ざまぁ、な展開があり、彼女の実力を評価出来なかった上役も退職に追い込まれた展開は天晴です。
何より今作で最も感動したのは、婚約者となった彼がヒロインの顔貌の賛辞の言葉です。淀みない美句麗辞のセリフは見事です。