第2話

「がんはろう、優月っ。誰の養子がいいか選んでもらうの」


 優月は苦笑する。 


「立貴も参加してね」


 昼寝をしている立貴も面倒くさそうだ。


 草花はぶうたれた。


「竹とんぼとけん玉のためだよ。寂しくて泣いちゃったらどうするの?」


「分かった分かった。じゃあ、大会を開こうな。立貴もいいな」


 立貴は無表情で起き上がった。


「どんな方法で決めるんだ?」


「みんなお母さんらしいことをするの。けん玉ー、竹とんぼー、おいでーっ」


 けん玉たちはぴよぴよ歩いてきた。


 草花はしろつめ草をつんで食べさせた。


「ほら、優月たちもっ」


 優月はくちばしを撫でた。

 立貴は落ちていた木蓮の花を見せる。

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