第11話 着物を着てお出かけしてみた

着物で出かけると人がチラチラ私を見てる気がする。


まぁ、自意識過剰かもしれないけど。 笑


着物姿で歩く私♪

えへっ! 

自分で着たのよ凄いでしょ!


着物は、卒業式に切る予定のうぐいす色の下の方にだけ模様がある方じゃなくもう1枚の方。


こっちは普段着ても変じゃないって店員さん母も言ってたし

何か、着物慣れしてる人みたいで小粋よね。


本当はあちこち歩く前に母に見てもらいたかったんだけど留守だったので、とりあえず近くをブラブラ歩くことにした。


まあ、私が住む街は田舎だから基本、車の移動だけど。


スーパーで年配の人が何か言うたげに近づいてきたり、ジッと見られたりして怖い思いもしたけど何とか逃げ切れた。


何件かお店を周り車に乗った時に母から電話が来た。


「もしかして来てた?」


「うん。着物を着たから見せようと思って行ったよ!」


。。。。。。。。。。あれっ?


これから見せに行くね!

って言うつもりだったんだけど


サァァァァァァッと

血の気が引くのを感じた後に


「うわぁぁぁぁっ!」


と、思わず声がでた。


「どうかしたの?」


「右手が入らない!」


「えっ?!」


「長襦袢はきちんと左前なのに、羽織は右前になってるぅ!」 


どうりでみんな見てたわけだ!


YouTubeの画面を見ながら着てたから気が付かなかった。


長襦袢の時は、昔聞いた


『右手で財布が取れるように』


って言葉で確認したけど、そういえば着物の時は確認してなかったわ!


途中で何か変だなぁとは何度か思ったんだけど、まさか右前で着てるなんて思ってなかったし。。。


電話の先で大笑いする母の声。


とりあえず母のところの方が近いから、そこに行って着直そう。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

着物が着たくなったとき Nagare〆 @magare0313

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ