『左前』なのか『右前』なのか。このエッセイで言及されているのは、ミスコンに対する憤りや煽りとかそういったものではなくて、単純に「思い込みって怖いね」という話です。言い方の問題なのですが、自分から見て右なのか相手から見て右なのか。それをどのようにして教わって伝えるのか。どのようにして捉えるのが、本来適切なのだろう?こういう感覚を失ったままでいると、自分の常識や創作にも影響が出てしまいそう。感覚を正す。そのためのエッセイだなと思いました。
仕事柄、着物のことには多少の知識がある作者様。とあるミスコンテストに関することで、『?』と思ったことがあった。「左前は死に装束なのに」みなさんはどう思ってますかね。長年の仕事からの思い込みってありますね。興味深い題材のエッセイでした。