第2話


 この町の町会は、以下の人間によって成り立っている。


 町民の代表、町議会議員 9人。

 

 進行役、議長 1名。

 

 哀血町冒険者ギルド支部支部長 1名。


 町長 1名。

 

 そして、副町長や役場の人間含めたその他。


 今回の議題は黄領議員の着服疑惑についてであるが、会議は停滞していた。


「冒険者ギルドには視察にいったし、報告書にもそう書いたはずだ!」


「しかし、報告書には10の支部に視察にいったと記載がありますが、視察の確認が取れた支部は4つのみ、また活動費の内訳もふm」


「うるさい、いったものはいったのだ、どうせあちらの確認ミスに違いない。くぁwせd・・」

 

 だめだ、話にならない。

 

 一応ギルド支部長にきいてみるか。


「ギルド支部長殿、確認ミスのようなことが起こりえると思いますか。」


「ないね、気密な物も結構あつかっている冒険者ギルドだぜ?、視察の許可を出せるのは支部長かその代理ぐらい、視察に行った行ってないの確認ならともかく、残り6つの支部は視察許可申請すらなかったんだろ、仮に許可なしで視察にいってたらそれはそれで問d」


「うるさい、野蛮な冒険者のくせに口答えするな、だいたいわたしは、くぁws・・・」

 

 答えになっていない。

 

 こいつ視察許可すら出していなかったのか?なぜそれでばれないとおもった?しかも報告書の内容も無茶苦茶。


「ここは町会だぜ黄領さん?議論の場だ。黙ったら議論できねェだろ?それとも冒険者相手に力で解決がお望みかい?」

 

 火種を増やすな脳筋。


「これだから野蛮な冒険者は・・・」


「話をすり替えるな、視察の活動費についてその内訳を話しやがれ。」


「だから、あれは報告書通りだといって・・・」


「じゃあ、なんで許可申請すらないn・・・」 


「知らん、私はe」


「だから・・・」


「そっちのミスだと・・・」


 だめだ、押し問答だな。他にも話すことは山ほどあるんだが、ん?


「zzzzzzzzz」

 

 目民議員の野郎、爆睡しやがって、俺は急に町長代理にされてこんなに働かされているというのに。


 性欲が抑えられないやつ、会話が成立しないやつ、好きなときに寝るやつ。

 

 こいつらはモンスターか?

 

 話も進まないし、仕方ない、

 

     スキル【威圧(弱)】




 


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町長代理の戦い @yakan123

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