サチュヌス太郎と佐藤
グミ民
昔々の物語かも知らないともいえる
昔々・・・あるところにサチュヌス太郎が山の中に住んでいた
サチュヌス太郎の親はおらず、捨て子としておじいさんとおばあさんに拾われた
おばあさんはサチュヌス太郎を初めて見たとき、子供がいないので
名づけに対して不安に駆られた
町のイケイケボーイどもにこのかわいい子を馬鹿にされたくないという気持ちで流行りの横文字を入れ、おじいさんからの猛プッシュで
仕方なく太郎を入れた
そんなサチュヌス太郎も十二歳、山には中学校がないので町の中学校に通うことになったが
入学から一週間たってもまだ、サチュヌス太郎は独りぼっちだった
理由は言わずもがな、名前だ
悲しそうに何も置かれてない机を眺めているサチュヌス太郎に
クラスメートの佐藤が声をかけた
佐藤は横文字にあこがれる中学生
そんな佐藤の前に現れた、サチュヌス太郎、衝撃が強すぎた
声をかけるには一週間かかった
最初の一言は「太郎いる?」
そんな佐藤からの一言にサチュヌス太郎は困惑した
「自分としてはサチュヌスが浮いてるかな」
サチュヌス太郎の返答を聞いていたクラスメートは
みんな心の中で「そうか、名前は本人のせいじゃない」
クラス一丸となった
みんなサチュヌス太郎に対しての偏見はなくなった
その中、学級長はサチュヌス太郎に提案した
名前変更について
みんなでサチュヌス太郎の実家に行き、おばあちゃんを説得しようとした、最初は嫌がったがおじいさんも変更に大いに賛成だったこともあり変更できた
次の日太郎は笑顔でクラスメートの待つ学校へ行った
今まで感じたことのない高揚感
名前がどれほど足かせだったのか
扉を開けて
「おはよう」
学級長「おはよう」
サチュヌス「おはよう」
太郎は昨日の一言があったからこうしてみんなと仲良くなれたし
名前も変更することができたという気持ちを込めて
「佐藤昨日はありがとうな」
「いいや、こっちこそ太郎のおかげで名前変更の勇気出たし
あと、俺の名はサチュヌスな」
太郎や学級長、みんな思った「おまえこっちにするんかい」
みんな好きな名前に変更できてめでたし、めでたし
昔からキラキラネームについての悩み事あったかもしれませんね
(諸説あり)
サチュヌス太郎と佐藤 グミ民 @gumitami
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。サチュヌス太郎と佐藤の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます