その後のふたり……


「……また北海道に帰ってくる?」


「もちろんだよ」


「ぜったい?」


「うん。ぜったい」


「……じゃあ……約束して」


「どうやってさ」


「……ここに……ん」


「え……恥ずかしいよ」


「ん」


「ちゅ」


 こうして優斗ゆうと陽菜ひなは、どきどきのファーストキスを経験すると、バスの時間ギリギリまで、お互い顔を真っ赤にし、どちらともなくバードキスを飽きることなく繰り返していた。



 彼等は暖かいバスの中、一年後の春休みにまたあの神社で会う約束をすると、ふたり幸せそうに肩を寄せ合い、仲良く眠りについたのであった。




 完

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ふたりでモフモフに会いに行こう! 八万 @itou999

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ