第5話 はい、私の名前はキュア流しそうめんです。

 私は屋上の上に立つ。そこでブルブルと足だけ大げさに震わせていると、ちょう先輩が私の首に銃(モデルガン)を突きつけてきた。

 そんなちょう先輩は、仮面ライ団の服装のデザイナーから特別にデザインしてもらった、お腹のところに極悪人とプリントされている鎧を着ていた。

 「我が名は闇に挟みしダークマターの孫のその孫の息子の友達の孫のそのいとこである、皿のそばだ!動いたらこの、、、名前が決まってない人質を殺してやる!」

 ちょう先輩は自信満々に正義の味方役をしている、ベジーさんにむけてそういう。

 「きゃー助けてーアーンバーンマーンだっけ?ねえちょう先輩。台本あってる?」

「アンバンマンじゃなくてあれ、、、そう!キュア流しそうめんだよ!」

 小声で話し合っていると、ベジーさん。別の名をキュア流しそうめんが叫んだ。

 「人質の誰かさん!今助けるからね!それまでにこの流しそうめんでも食べてて!」

 そう言って私に丁寧に流しそうめんをぶん投げてくれたので、ありがたくそれを食べる。

 美味しい。けど、ちょう先輩の服に汁が飛んでしまった。

 ちょう先輩は『あ、やべ』という顔をしている。そういえば、ちょう先輩はこの服を家宝にしようとしていたんだっけ。ごめんなさい。

 そんなことを思っていると、たった一人の傍観者。鷹の爪アリスが叫んだ。

 「がんばってーー!!キュア流しそうめん!!!」

 それにベジーさんは手をあげてはねる。求愛のポーズだろうか。

 「皿そば星人!殺して干物にして食ってやる!」

「え、やだ怖い」

 ちょう先輩が顔を真っ青にして呟く。

 そのままモデルガンを両手と両足で持ったベジーさんは、ちょう先輩に向けてそれを撃つのでは無く、モデルガンごと投げた。

 (*良い子でも良い子じゃ無くても立派な成人でも真似してはいけません。)

 そのままちょう先輩は倒れた演技をした。私は解放され、ベジーさんにいたわりの言葉をかけてもらった。

 「大丈夫だった?名も知らない一般市民。家に帰ってママと一緒にスクワットしてね。」

 そう言われたので、私は家に帰る人質だった少女の役を演じ切るために、屋上の扉を開け、屋上からでた。

 扉の向こうからは、『キュア流しそうめん凄い!グッツとか売ってますか?転売したいです!』

 と聞こえてくる。どうやらえーちゃんは満足したようだ。

 そのまま私は生徒会室に戻った。そこで溜まった疲労感を癒すために、もやしを三袋食べた。

 この日は、書記がもやしの食べ過ぎでお腹を壊したため、お開きになった。

 

 

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