日本語って、難しいデス・・・僕のPC

ninjin

はなさないで~

「はなさないで」


【変換】ポチっ


『離さないで』


 ――抱き締めたその腕を、二度と離さないで~


 なんか、唄の歌詞みたいだ。



『放さないで』


 ――公園では、犬を放さないでください。


 児童公園の看板で、よく見掛けるやつ。



『話さないで』


 ――このことは二人だけの秘密、ぜったい誰にも話さないでね・・・


 意味深だなぁ。



 日本語って、難しい、デス。



とりがいる」


【変換】ポチっ


『庭には二羽鶏が居る』


 これは一発で変換出来た。

 同じ「WA」の発音でも、「は」と「わ」を文字にすると、その判別できる確率はずっと上がるみたい。



「そのてきあいでぃあは、まさにものごとのをついているとさせられた」


【変換】ポチっ


『その核心的なアイディアは、正に物事の核心を衝いていると確信させられた』


 惜しいっ。


 最初の「かくしんてき」は、『核心的』ではなく、『革新的』のつもりで書いたのだ。


 いやぁ、惜しかった。



 次です。


「だんぼうであたたまりすぎたへやをしようとまどをあけると、いっきにがへやじゅうにながれこみ、とおいそせんのきおくをされたのか、わがやのかいいぬのしべりあんはすきーがした」


【変換】ポチッ


「暖房で暖まり過ぎた部屋を換気しようと窓を開けると、一気に寒気が部屋中に流れ込み、遠い祖先の記憶を喚起されたのか、我が家の飼い犬のシベリアンハスキーが歓喜した」


 オオッ PC賢い。


 前後の言葉(文字)、文章から、確り適切な変換を行ってくれるものなんですねぇ。

 10年型落ちの僕のPCでもこれくらいは出来るのだ、まだ僕には理解が追い付かないAIの世界って、一体どうなるんだろう?




「そのをにぎりしめたままってわたった」


【変換】ポチっ


『その橋の端を橋を握り締めたまま走って渡った』


 うん、こういう有り得ない状況では、上手くいかないよねぇ。

 惜しいんだけどなぁ。


 流石に『橋』を握り締めちゃダメでしょ、そこは『箸』だね。

 でも、「箸を握り締めて橋の端っこを走る」って、どんな状況だ? 何が起こった?(?_?)

 ま、いっか。(^▽^;)




「じゅくねんりこんのげんいんが、ながねんにわたるうっぷんのちくせきだとしたばあい、においてそこにいたるまでのを、このではこうさつしていこうとおもいます」


【変換】ポチっ


「熟年離婚の原因が、長年にわたる鬱憤の蓄積だと仮定した場合、家庭に於いてそこにいたるまでのかていを、このかていではこうさつしていこうとおもいます」


 前半、完璧。

 で、後半、どうした?

 PCで変な遊び方してたら、PCがバカになったか?


 正しく(僕が書こうとしたの)は、


「~そこに至るまでの過程を、この課程では考察していこうと思います」


 どんなことを学習している学校なのでしょうか・・・?




 これ以上やると、本当に僕のPCの変換機能がバグを起こしそうなので、止めにしますね。


 今日はお天気も良いし、これから江ノ島にでも行って、Beerでも飲もう、っと。


 くだらないことにお付き合い頂き、本当に有難うございました。


 それでは、美奈佐摩、五期幻よう。


 あれ、アレ、亜例れれ・・・?


 嗚呼っっっーー



        おしまい

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