解説
考察、ネタバレ等を含みます。
①全体について
この作品は第三者視点ではなく主人公視点でほとんどの話が書かれています。気づいた人もいるかと思いますが。主人公の心情描写が物語か進むにつれて緊張感がなくなっていっています(私がうまく書けているかは別として)。これは、
また、心情描写だけでなく、主人公の◯◯の◯◯◯がだんだん変わっています。頑張って気付いて(切実)
②別の世界について
作品後半では、ワームホールのその先の世界について触れられています。文中で、地球を『なんでも、その世界は私たちの世界の数千年前…自然も文明も最も栄えていた時代…にそっくりだったらしい。』と表現していることと。『果てのない争い。汚染された大地。枯れた海。廃れた文明。これらは全て、魔力が発見された所為だ。』という文から以下のような考えができ(るはずですが…まぁとりあえず書き記し)ます。
魔力が発見される前は地球そっくりの高度な文明が存在したと推測でき、魔力が発見されてからは廃れてしまったことも推測できます。けれど、本当に突然魔力なんて発見できるのでしょうか。
『数日後、天使は、脇腹の傷も治り、体内の魔力も1/10ほど戻って来ていた。』という文から我々の世界に魔力が存在していることがわかります。しかし、2024年には魔力やその素となるエネルギー等は観測されていません。そして、現代とエピローグの時期の間には
よって、天使の戻ってきた魔力は、ワームホールを通じてあちら側の世界から送られてきた魔力なのではないかと考えることができます。
この事から、ワームホールの向こう側の世界でも、ワームホールが突然現れて、魔力が送られてきたのではないかと考えられます。
少し話がそれますが、戦争は、仕掛ける国が自国の利益になるとわかったとき以外は発生しないものなのです。
なにが言いたいのかと言うと、元帥たち過激派は我々の世界を征服する事が利益につながると思ったから戦争を仕掛けたわけで当たり前といったら当たり前なのです。
これらの話をまとめると
ワームホールが現れる。→魔力が送られる。→文明が(何らかの理由で)崩壊する。→ワームホールを作り侵略する。→魔力が………………
と、悲劇が繰り返されているということを、考察できます。
③天使について
えっ、何で日本語喋れるの!
と思った人いると思います。
個人的には、「旅行先の言語を少し位は覚えるでしょ?」っていうふうにしたかったのですが。これだと過激派の人たちが律儀に地球の言語を学ぶ理由にならない(地球を植民地にするから言語は合わせる必要がない)ので、ダメですね。
なぜ彼女たちが日本語を話せるのかは皆さんの想像に任せます。
④最後の発言について
最後の発言は、誰が、誰に向かって言っているのか(そもそも独り言なのか)あえて書いていないので、想像の仕方によって、全く違った解釈がてきます。皆さんも想像を膨らませて楽しんでください!
他にも、工夫点がたくさんあるのですが、是非皆さん自身で見つけてみてください。
本作の応援ありがとうございました。
晴れ、時々モンスター ヨイクロ @yoikuro
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