第4話 放課後
先輩と分かれたあと、教室に戻ると陽菜に色々聞かれた。
放課後に話すという約束をして午後の授業を受けた。
放課後の教室で陽菜にお昼休みのことについて聞かれている。
「それでそれで⁈一緒にお昼食べて何か進展あった⁈」
進展って言われても普通にご飯食べただけだしなぁ・・・。
でも。
「明日から背sン敗のお弁当作ることになりました」
陽菜はすごく驚いた顔をしている。
「え、ほんとに⁈一歩進展じゃん~!!!」
すごいすごいとキャッキャしている。
「だから明日から先輩とお昼食べるかも」
陽菜と食べられなくなるのは少し寂しい。
「全然大丈夫だよ!あたしも律夏先輩とお昼食べることになったから!」
陽菜も陽菜で自分の恋愛を楽しんでいるみたいだ。
「このあとどうする?」
ずっと学校に居ても面白くない。
「時間あるならファミレス行って文化祭の話とかするのもありかもね」
「ファミレスで話し合いって高校でいっぽくていいよね」
急に聞こえてくる声にびっくりする。
声のする方を見ると律夏先輩が立っていた。
「どうしたんですか⁈」
陽菜が慌てて先輩に話しかける。
春也先輩はいないのかな。
少しきょろきょろしているとそれに気づいたのか先輩が答えてくれる。
「春也ならもう少ししたら来るよ~。それでそれで?このあとファミレス行くの?」
「そうしようかなって話してたところですよ。あと一か月で文化祭ですし、そろそろ出し物とかの候補も考えていかないとですし」
先輩はなるほどなるほど~と言って、ポンと手を叩いた。
「俺たちも一緒に行ったら色々アドバイスできると思うんだよね~。ってなわけでどうかな?」
陽菜はとても嬉しそうにしている。
「あたしは先輩たち来るのウェルカムですよ!凛桜はどう?」
私も春也先輩がいるなら大歓迎だ。
「私ももちろん大歓迎ですよ」
先輩も陽菜も笑顔みまる。
「それじゃあ、けってーい!早速出発しようぜ!」
そう言って教室のドアの方に向かうと葉春也先輩がいた。
「誰と誰がどこに行くって?」
律夏先輩が慌てて説明する。
「凛桜ちゃんと陽菜ちゃんがファミレス行くんだって。文化祭の出し物の話し合いするらしいから俺たちも力になれることがあるかもしれないだろ?」
春也先輩は少し考えて、そうだなと頷く。
「僕も一緒に行くよ。力になれることがあるかもしれないし」
こうしてファミレスでの出し物についての話し合いが始まった。
春と桜 美竹月渚(みたけるな) @mitake_runa
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