これは祈りのようなもの
フジノハラ
第1話
私は最近ネッ友に誘われて。小説投稿サイトに登録した。
もともと、本を読むのが好きでネッ友に誘われる5年くらい前には違うサイトで自作の小説をちまちまと投稿していた事もあり、抵抗なくそのサイトにも登録した。
登録し初めで、色々なイベントがサイトのなかでひしめきあい、活発な場所だという印象だった。そして、そのやさきにサイトのdiscordサーバーが開設された。
あらかじめネッ友から聞いていた手前、最初は登録だけして様子見をするつもりだった。
開設されてから、ほぼ毎日ずっとボイスチャットが開いている様なきがした。はっきり言って異様である。だが、その異様さに引かれて、入るつもりのなかったボイスチャットに参加してみると、やはり、多種多彩な人が多くいて、その営みに心惹かれた。
無言で作業し続ける人。雑談やお互いの小説について話す人。執筆するにあたっての姿勢。流行りを組み込んでの作品作りなど、話のネタには困らない。その時々でボイスチャットにいるメンバーは違う。いる人間が違ければ考え方も違う。話す基盤は同じでも話される内容はその時々で違う様相を示す。
なんて、楽しい場所だろう。こんなにも色んな作品を書く人がいる。そんな人たちと同じ時間を共有して、書くことについて話が出来るという事はとても救いのある場所だと私は思う。そういう場所がある事を知らず、ちまちまと書いていた人間からすると、秘密基地のようにワクワクする場所に迷い込んだきがした。
そんななかで本気で自分の作品を本にしたいと思う人が多くいる事に驚いた。その夢に向かって、ひたむきに書くことに没入し、流行り廃りを検証して書く貪欲さ、そしてなにより、誰かの書いた作品を否定することなく。お互い切磋琢磨しようとする姿勢はとても尊いもので。私にはそれらはとても輝かしいもののように映った。
願わくば、彼らがその想いをはなさないで。その夢を掴む日がくることを祈っていよう。
これは祈りのようなもの フジノハラ @sakutarou46
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます