第3話

引き出し


引き出しは、

中身が詰まっていて、

あればあるほど良い。


それは頭の中でもそうだろう。


それについて、

常に常に悩んでいる。


入れた記憶はあるのに、

いざ引き出しを開けてみると、

空っぽなのだ。


古いものが、

新しいものによって奥に行き、

取り出しにくい。


そういうことでは無い。

入れたはずのものが、

すっぽり抜け落ちて無くなっている。

そんな感覚。


数時間前に入れたものも、

どの引き出しに入れたのか、

はたまた他のものに紛れてしまったのか

見つからない。


引き出しから取り出せず。

また、

私は馬鹿な人間だと思われるのか。


こんな空っぽな引き出しで、

よくここまで生きたものだ。


あなたは今、

引き出しの中身を

全て

取り出せますか?

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独言 終先間ツクラ @tukura___00

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