新米霊能者、噂の廃病院にて罪滅ぼしをする

暗黒神ゼブラ

ある男の後悔

俺たち三人は今とある心霊スポットに来ている。

俺は本当は怖いので行きたくなかったのだが断れる雰囲気ではなく行く約束をしてしまい、約束を守ることを大事にしている俺は行ってしまった、俺はその事を後悔することになる。

「ふぅ、やっと着いたな。早速入るか」

「ちょっちょっと待って一応塩と霊札持って来たから、二人とも持っていって。もしかしたら役に立つかもだし」

「「ありがとな貰っとくわ、まあ何もないと思うけどな。あはは」」

こっちは何かあるかもって思って今すぐ帰りたいのにでも一人で帰るにしても怖いし。

そして中に入ったのだがマサヤとカズキは、また二人の世界に入っている。

俺はビビりすぎて二人から遅れていた。札や塩をところどころ設置しておこう。

「あれ二人ともどこ行ったの、ねぇ早くきてよ。おーいうぅ怖いなでも携帯持っきてたから光がある、嬉しい」

そして俺はある物を見つけた。

「ひぃぃこれって腕?なんかやけにリアルだし赤い液体ついてるし……、でもここ病院だしマネキンかもだし、うんそうだマネキンだよ」

三十分ほど彷徨って俺はカズキを見つけた

「あっやっと会えたおーいカズキ、あれマサヤは?一緒だったんじゃ」

俺がそう言うとカズキが走ってきた

「まっマサヤが突然倒れたと思ったら引きずられてどっか連れて行かれて……おっ俺のせいでマサヤが、クラスのやつらが肝試し行った後に俺らだけ行ってなかったから弱虫って言われたからって、マサヤを誘ったせいだ。全部全部俺のせいなんだよなんでなんでマサヤなんだよ」そう言ったカズキは突然吐いた

俺はあの腕ってまさかと思うと吐き気がした。

こんなになったカズキを初めて見た。

「でもまだマサヤは生きてるかもしれないだろ」

俺はそういうとカズキが

「あの状況で生きてる訳ねぇだろ。お前は見てねぇからそんなこと言えるんだよ!」

俺は恐る恐る何があったのかを聞いた

「俺とマサヤはここから帰ってクラスのやつらにどう自慢するか話してたんだ

そしたらなんか音が聞こえたんだよ。ピチャッピチャッって、最初は天井から水滴が落ちた音だと思って気にしなかったんだよ、でも音がどんどん近づいてきて何がおかしいって後ろを振り返ったらそんときは何もなくて安心してマサヤの方を見たらマサヤの右脚がなくなってて何かに頭を掴まれててしかも掴んでるやつ上半身だけで浮いてるんだよ!その後顔を地面に……そしたらその何がマサヤの左腕を投げてきたんだよ!それで俺怖くて逃げちまった少し時間がたってまだ生きてるかもって思ったから戻ったよ、せめて家に帰したいって思って見つけた時には顔はぐちゃぐちゃで右腕が裂かれた腹の中に入ってて、左脚は千切られた腕に縫い合わせてあってもうダメだって遅かった。って思ったんだよー!」

俺は言葉を失った。

せめて二人で脱出しないと……でもマサヤの身体だけでも帰して埋葬してあげたい 

まず大人に助けを求めないと!

そして出口に着いた……が開かなくなっていた。

もう諦めるしかなかった

「ははっもうだめだ。ここで死ぬのか。いやだな、まだ死にたくないな」

カズキはなんとか開けようとしていた。すると天井から怪物が来た

「こっこいつだこいつがマサヤを……」

カズキがそう叫ぶと、突然カズキの頭が落ちた。

俺は悟った次は俺の番だとそしてこう願った、せめて一撃で殺してくれと。

しかしその願いは叶うことは無かった。

俺は両腕と両脚を切断された。両脚を両腕に縫われ、両腕を両脚に縫われた。

腹を裂かれ大腸をマフラーみたいに首に巻かれ鼻と耳を切られ、自分の目玉を食べさせられた後に串刺しにされ、死んだ。

その後は俺たちを殺した怪物が俺たち三人を新しい怪物として蘇らせた。

これが後悔した理由だ。俺たちの街にある噂がある。

その噂とは街を出てすぐの廃病院には死霊が出てきて呪われるというものだ。

その噂が出来たきっかけは十四年前に同級生のキョウヤ、マサヤ、カズキが廃病院に肝試しに行くと言って帰って来なかったからだ。あの時俺が軽はずみに弱虫なんて言わなければ……今じゃなにを言っても言い訳にしか聞こえないだろうな。三人が帰って来ないので俺はこの辺りで有名な霊能者に見てもらった。するとその人はあの三人は怪物にされていると言っていた。信じられないけどこの世に絶対はないから本当だったら……あの時の俺はバカだしかしまだ生きているかもしれない。その霊能者がお前、私の弟子になれ!と突然訳の分からないことを言ってきたが、絶対に俺みたいなバカはたくさんいると思うからそうするとあの三人みたいな被害者がまた出てしまう。今回は全て俺が悪いからせめてもの罪滅ぼし……だから

そして修行をして師匠の力を少し借りたけどいろんな場所で四十九体の悪霊を倒した。

その時に今の妻になる人と出会った。

その後息子一人と娘一人が出来て今俺は幸せだが俺の罪は消えないのだから……

もう俺みたいなやつをうまないために

キョウヤとマサヤとカズキ三人が行ったあの廃病院に行ってみるか、でもまずは家族に色々伝えてから行かないとな心配させたくないし

何かいるかもしれないから、武器になる物を持っていこう。

そして廃病院に到着した

ここであの三人が……

入ってすぐに犬の怪物が三体出てきた

「なんだこいつっ」

そして俺は師匠に教えてもらった技を使った

「御霊よ御霊よ我の願いを叶え賜う、我は願う霊魂浄化を……」

師匠が考えたこれを唱えないと使えないからと師匠が言っていた。

そして犬の怪物を一体倒した

残り二体は持ってきた武器で倒した

「うわっまた来た」

すごい数の色んな生き物の怪物が来て驚いた。

「一体どれだけ怪物いるんだよ」

知り合いもいたので驚いた

「お前、ナツキとアキラ……か?」

どうしてクラスメイトが……ああそうか

噂になったから行ったのか俺のせいか

「シンヤお前まで来たのか、早くここからでろ俺たちの身体はもう人間じゃない、自分で身体を動かせない。これまで二人でもう五十三人は殺してる、さっき犬のやつを倒してるを見て思ったんだお前なら俺たちを殺してくれるってだからお願いだ、シンヤ」

俺のせいでこんな思いをしている人たちが何人いるのだろうか?全て俺が……

「わかったよ。ナツキ、アキラ」

そして俺は二人を殺した

「「ありがとうシンヤ」」

ありがとう……か、俺が悪いのに……すまないみんな

そして病院の奥に行った時、あの三人に会った。

「キョウヤ、マサヤ、カズキ、本当にすまない」

すると三人はあの時の記憶を断片的に見せて来た。

「俺とマサヤはここから帰ってクラスのやつらにどう自慢するか話してたんだ

そしたらなんか音が聞こえたんだよ。ピチャッピチャッって、最初は天井から水滴が落ちた音だと思って気にしなかったんだよ、でも音がどんどん近づいてきて何がおかしいって後ろを振り返ったらそんときは何もなくて安心してマサヤの方を見たらマサヤの右脚がなくなってて何かに頭を掴まれててしかも掴んでるやつ上半身だけで浮いてるんだよ!その後顔を地面に……そしたらその何がマサヤの左腕を投げてきたんだよ!それで俺怖くて逃げちまった少し時間がたってまだ生きてるかもって思ったから戻ったよ、せめて家に帰したいって思って見つけた時には顔はぐちゃぐちゃで右腕が裂かれた腹の中に入ってて、左脚は千切られた腕に縫い合わせてあってもうダメだって遅かった。って思ったんだよー!」

「こっこいつだこいつがマサヤを……」

カズキがそう叫ぶと、突然カズキの頭が落ちた。

俺は悟った次は俺の番だとそしてこう願った、せめて一撃で殺してくれと。

しかしその願いは叶うことは無かった。

俺は両腕と両脚を切断された。両脚を両腕に縫われ、両腕を両脚に縫われた。

腹を裂かれ大腸をマフラーみたいに首に巻かれ鼻と耳を切られ、自分の目玉を食べさせられた後に串刺しにされ、死んだ。

そこで三人の記憶は終わった

「シンヤお前のせい……に出来たらよかったんだがな、行く決断をしたのは俺たちだから」

「でもお、俺の言葉がお前たちをこんな、こんな目に……全部、全部俺のせいなんだ。だから俺を許さないでくれ、許されたら俺は、俺は」

三人は許さない、その代わりシンヤの手で終わらせてくれと言ったくれた。

だから俺はわかったと、返事をした。

「御霊よ御霊よ我の願いを叶え賜う、我の願う我の魂を使いこの場所の霊魂浄化を……」

そして俺の願いは叶えられ俺の命と引き換えに廃病院の怪物はいなくなった。

家族にいろいろ伝えといてよかったな

でも心残りは子供達だな、息子に少しだけしか霊の倒し方を教えてないからな娘には倒し方を教えれてない。

狙われりしたらきっと殺されてしまう。

もっと教えてれば……なんて考えたところでもう俺には何も出来ないから後は次の世代に任せよう。

罪滅ぼしになったか不安だな。

この日から廃病院の噂は流れなくなった引っ越して来たこの家に住んでから二ヶ月、仕事から帰ってくると部屋がおかしくなっていた。目玉が飛び出て身体バラバラの人……いや幽霊がいて床や天井から腕が出て来ていて血が付いている部屋になっていた。

部屋に入ってしばらくしたら、その幽霊の記憶みたいなのが入って来た。

「はあはあ美波のことは、お兄ちゃんが守ってやるからな!」

「ありがとうお兄ちゃんお願いね!

私戦えたらお兄ちゃんを守れたのにな」

「ありがとう!でも美波はお兄ちゃんの希望だから側に居てくれるだけで嬉しいよ」

「うん、これからも側にいるね。それで、それでお兄ちゃんの希望?ってもので居続けるね」

ありがとう、そう俺は呟いた。

霊が入ってくるなら部屋の扉を殴れるぐらいまで閉めていつも通り退治するしかない

「……よし、三体目」

そして三十分ぐらい経って三十一体倒した後に来た霊に思わず心の声が漏れた

「ははっ、やばいな今来たこいつ部屋に入れたら確実に死ぬな」

絶対にここで止める

両手にナタを持った、筋骨隆々の霊。

なんとか本気を出して一体止めれた……が意味がなかった。

後ろから美波の悲鳴が聞こえたからだ。

俺が一体を止めている間にもう一体霊入っていた。

「殺すなら俺にしろ、美波だけはやめてくれお願いですから——!」

そういうと、霊はニヤリと笑い、美波を斬り始めた。

「いっ、いやだぁぁぁ痛い痛い、もうやめてやめてくださいお願いします、なんで助けて……お……兄ちゃ……」

「ぁああああ、なっ何が助けられずに何がお兄ちゃんだ、……もうすぐ美波のところに行くからな待っててね」

その後俺は腕を切られすぐに殺されず、

自分の脚の肉を食べさせられ一日放置されそれでも死ねず、今度は腹を裂かれ身体中内臓を出されやっと死ねると思ったら死ぬ瞬間まで何度も何度も何度も何度も何度も切られ続けた。

……流れてきた記憶はそこで終わった。

すると俺に記憶を流した霊が部屋の隅を見始めたのでそこに何かあるのか?と思い行ってみるとあの霊たちの家族写真だった。俺はその写真をあの霊に渡した。すると、あの霊がいなくなったが腕の霊は残ったままだった。その腕はタンスを指差したのでタンスを開けるとクマのぬいぐるみが入っていてそれを渡した。

すると、腕の霊も消えた。

俺は願った。兄と妹がこの先幸せになってくれと。

あの出来事からは部屋に異常は無くなった。


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