「願いごとノート」のすすめ

八木愛里

第1話

 書いたことが必ず叶うノート。

 その存在を知ってから10年以上経ちますが、今も現役で使い続けているお気に入りのノートです。


 きっかけは、本屋で出会った『運と幸せがどんどん集まる「願いごと手帖」のつくり方』(ももせいづみ著)でした。


 願いごとが必ず叶う!? そりゃいい! 騙されたつもりで試してみよう、と本に書かれたことを試すことに。


 まずは本を読んだ次の日。早速、文具屋で願いごとを書くための可愛らしいノートを見つけました。


 そして手に入れたノートに小さな願いごとも大きな願いごとも、叶うかなんて考えずに箇条書きでどんどん書き込んでいきます。

 例えば、『手がスベスベになるハンドクリームを見つける』という小さな願いごともOK。


 その箇条書きは、一つ書いたら二マス開けます。(理由は後で書きます)


 ミソは「いつの間にか叶ってた」という、棚からぼた餅的に書くことと、その願いごとが叶ったらどうなるか(お友達とお祝いするとか)をセットで書くようにすること。


 願いごとを書いたら、後は普通に生活します。


 その後はノートの存在を思い出したときに、ノートを見返して叶った願いごとには丸をつけて、どのように叶ったのか空欄のところに書いていきます。


 それを繰り返していくだけ。簡単でしょ?


 やり始めていくとわかるんですが、どんな願いごともいずれは叶っていると知ることができるんです。特に、後でノートを見返した時に「自分の願った通りになってるんじゃないの……!?」と気づくことになります。

 騙されたと思ってやってみると、次にどんな願いが叶うのか楽しみになりますよ。


 10年もそのノートとお付き合いがあるのですから、黒歴史があることを告白します。

 「君のことは妹にしか見えない……」と異性から振られたことがあったんですが、「くそうっ! いつかあの男を踏み台にしてやるー!」と思いながらも、泣きながら、その男性が幸せになるように丸ごと1ページ分願いを書き込んだのは間違いなく私の黒歴史です。

 ……あの時は若かったんだなとしみじみ。


 さて、久々に願いごとノートに願いを書き足すことにしました。


・現在連載中の『勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。』を書籍化して、小説仲間たちにお祝いされる。


 私の作品の中で、胸を張ってこれは面白いと言えるのがこの作品です。なので、この願い事としました。

 いつか本になったらいいな。


 願いごとノートには、自分の願いだけでなく、自分の周りの人たちの願いごとも書いて応援できます。

 ウェブ投稿歴6年になると、長年のお付き合いになる執筆仲間もいまして、その方の本が出版されるようにひそかに応援させていただきました。


 どうか、私のエッセイを見て願いごとノートを作った方が、大なり小なりの願いごとが叶ったなと実感できますように。

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