第5話 浦島N郎 on the car

 昨日車を新調した。ここのところ乗っていた車はおフランスの車であった。荷物はいっぱい乗るし、排気量は少ないので税金もやすく、スライドドアのため、狭い駐車場もバッチリの使い勝手のかなり良い車であった。しかし、おフランスの車なので、常に一抹の不安を持っていたことは隠しきれなかった。

 まずは初日、購入して鍵をもらった時点で「まじですか。。。」電波の周波数が合わないとのことで、キーにさらにキーがダブル付きのなんとも嵩張る鍵をいただいた。押しても反応レスなフェイクキーがついているのだが。まあでもそれなりに、最低限の機能しかついていないので、シンプルイズベストと思いつつ愛用していたが、なかなかエンジンがかからなくなったことがあった。ちょっと頻度が多かったので、ディーラーさんにエンジンが一回でかからなくなってしまいました。とお話しに行くと、こちらは問題ないので、エンジンの掛け方に問題があるかと。とのご返答をいただく。鍵の回し方の問題があるとは、、、今までにないことであったので、年取って手首の関節の回り具合がイマイチになってしまったのだろうか??私も旦那も両方ともに?リアリー??まあ異常がないというならそうなんでしょう。

 数ヶ月後、エンジンのかかりにくさの不具合でリコールがかかった。おいおい、、自分の手首を信じられなくなってたじゃないか。

 旦那が、お墓参りに旦那の家族とおフランス車で出かけた。乗ったことないから是非乗りたいということで、おフランス車が出動することとなった。頑張れ!と送り出した。帰ってきた旦那は、兄貴に修理に出すように言われたとの事であった。またなんか異常があったのかと聞いたら、ドアの開け閉めが固すぎて、お兄さんが手首を痛めてしまったらしい。こんなに開かないのは故障だとの見解であったが、それ、この車の普通の仕様だから、、、。私の母が、自力でドアを開けられるようになるまでに、数ヶ月が必要でしたよ。日本車では考えられないことのようです。

 旦那が、車検に出してきた時の話であった。以前にディーラーさんから、異音がするとか言って持って来る人がいるんですよ、困りますね、、みたいな愚痴をおっしゃっていたが、異音がしたら普通持ってくんじゃないか?という疑問を持ったまま、まあ、壊れても良いって人しか買わないのかな。ということで気にしないことにしていた。車検から帰ってきた愛車は、走るたびにカタカタいう異音を発するようになっていた。きちゃいましたか、、ついに。これはディーラーに持って行ったら、嫌がられるパターン?と思いながらも旦那が果敢にディーラーに持ち込んだ。結果、中に葉っぱが紛れ込んでいただけでした。とのご返答いただく。入れたのはお前らだろうが、と思いつつ、ついにクレーマーの範疇に入ってしまったのだろうな、、と悲しくなるのでした。

 そんな愛車とも、私が病気になり保険料が入ってきので、ついにお別れすることに決めた。国産車に変えたが、あまりの車についてるサービスに愕然とする。なんて親切な車なんだろう。私は今まで何を、、?浦島太郎のような心境になってしまった。

 

 

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ドクトルNの日々 @jirokitisakura

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