腕利きの女盗賊「紅やもり」。彼女に失敗なんてない。でも後悔していることがあるとすれば?それは素敵な出会いだったかも知れません。バディ物の始まりとも思える掌編です!
幼い頃から音楽に囲まれて育つ。インディーズバンドでヴォーカルと作詞作曲を担当したあと、20代で声楽に転向。イタリアの国立音楽院に入学し古楽を専門的に学ぶ。特に…
遠き異国の夜。人影が、細い紐を手に、高い塔の壁を、たあん、たあん、と蹴る。「あたしも焼きがまわったのかねぇ。」女は、小さくつぶやく。女は、その荷物を、背中に背負うつもりはなかったのだから…続きを読む
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