サステナボゥ

や劇帖

サステナボゥ

 日ノ本博士は肩凝りをエネルギーに変える装置を作った。肩凝りに悩まされる人々は大いに喜んだ。

「なかなか無くならないものをうまく利用したいと思いました」

 次に博士は贅肉をエネルギーに変える装置を作った。腹周りの肉に悩まされる人々は大いに喜んだ。

「余計なものをうまく利用したいと思いました」

 そして博士は対人ストレスをエネルギーに変える装置を作った。現代社会の人間関係に悩まされる人々は大いに喜んだ。

「無限に増えるものをうまく利用したいと思いました」

 ある日博士は基本的なことに立ち返った。

「人間いっぱいいますね」

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サステナボゥ や劇帖 @yatheater

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