や劇帖

シュノワ神話という架空の創作神話の一エピソードが、創作物の元ネタとして色々いじられていく様子のパロディになります。 作中作は抜粋の形で書きたい部分書ける部分だけ書いていきます。

　私は今、惑星ラディコの南半球にあるディヴァーバン州に向かっている。この惑星には映像、描画等の視覚情報による記録文化がなく、また外部からの持ち込みや持ち出しも禁じられ……

アレ歴史持ちの求神子さんは今日も恒例のアレに見舞われています。

　授業中に限って別の作業が捗る、というたわいもない話がきっかけだったと覚えている。高校時代のことだ。授業を一時限分録音して、作業中の環境音楽代わりに使う。拙い思いつき……

（フィクション） 　私の名前は《や》。ソシャゲ『キラメキ★拾魂ソルジャー』略してキラソルの同人愚痴垢。年々迷走を続けるキラソル公式と公式を無批判に持ち上げながら別ジャンルへの移動…

　歌唱と楽曲に定評のあるマルチクリエイティブ歌うたい、とりあえず便宜上はアイドルの眞久(まさひさ)の元に悪魔が現れた。真夜中過ぎのことだ。「なんか一つ願いを叶えてやろう」すげーざ…

　学校の屋上で昼飯を食べている。遠くに北山を臨み、間に挟まるように伸びる高架を二両編成の電車が走る音を聞いている。夏で、日差しが強く、落ちる影が心なしか濃い。

　人類のほとんどが地球から飛び出してしばらく経ちました。この『しばらく』というのは僕たち道具の感性なので、人間のそれとは違うかもしれません。人間にしても相……何とか理……

「それクソゲーじゃなかったっすかね」と言える距離感の相手ではなかったので、二ノ宮玲は遠回しな表現で様子を見ることにした。「俺、ブルブラは2の方やったことあるんすよ、結構……

　某々市立第某中学校では第一音楽室は吹奏楽部、第二音楽室は合唱部のシマになっている。この二つに挟まれる形でざっくり真ん中にある音楽教諭の待機職員室は吹奏楽部の楽器庫も兼……

　日ノ本博士は肩凝りをエネルギーに変える装置を作った。肩凝りに悩まされる人々は大いに喜んだ。「なかなか無くならないものをうまく利用したいと思いました」次に博士は贅……

　七夕の笹飾りが撤去されていた。ショッピングモールの広場や休憩ベンチ近くに毎年設置される笹の造花で、備えつけの短冊に願い事を書いてぶら下げることができる。客の食いつきも良い……

「口裂け女？」「違う、それとは別の。何だっけ、何」「ここまで出かかってるんだけどな。見たらあっこれだーってなるやつ、絶対、そういう距離感、うわきもちわる」「ちょ、ダイエッ……

別所で書いていた童話パロディのショートショートをまとめていきます。よさげなまとめタイトルを思いついたら改題する予定です。

　まあまあ治安の悪いミステリ・シティの市長、メイ・タンティーは市内でやたらと多発する殺人事件について考えていた。彼はシティの平和を守るディテクティブ・ヒーロー出身だ。……

　カンダタは陰気な一生を終えて今地獄にいます。特に何をするでもなく、というより何がしでかせるわけでもなく、しかし極楽へ行けるわけでもない、しみったれた、まあまあ悪人な人生……

　脱衣所で服を脱ぎながら、そういえばまだ歯を磨いていなかったことを思い出した。半裸のまま洗面台の前に立……