星100記念SS
レビューの星が100個を超えたため作成したSSです。
皆さん応援ありがとうございます!!!
「んぅ……」
「おーい。起きろー」
大樹はテントの中ですやすやと眠る女性の頬をつついた。彼女とキャンプをしようということで県外にある山の中のキャンプ場にやってきていた。
八月十二日、この日はペルセウス座流星群極大の日なのだ。現在時刻は夜十一時、いつもは起きている時間だが登山で疲れているのだろう。
「ほんとに昔から寝顔神なんだよな」
高校生から今の今まで何度も彼女の寝顔を見たことがあるが、いつも可愛いのだ。
彼女が身じろぎする。大樹は彼女の肩を軽く揺すった。
「ほら、もうすぐ流れ星見れるぞ」
「……分かりました。起きます」
彼女は上体を起こして目をゴシゴシとこすった。
「髪の毛跳ねてる。ちょっと待って」
大樹は茜の髪に手櫛をかける。さらさらとして触り心地のいい髪だ。しばらく梳いていると茜は大樹の胸板に顔を埋めてきた。
その甘え方に出会ってから七年、遠慮が無くなってきたなと少し面映い気持ちになりながら彼女の頭にそっと口付けを落としたのだった。
大樹の背後の空に一筋の光が走った。
やっぱりSSはできるだけ甘くしたい……
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