見せれば良いってもんじゃない!【中学生編】
【小学生編】とテーマは、同じ話になります。
楽しい創作生活を過ごした小学校を卒業後、私は創作仲間と疎遠になります。
思春期突入により、創作を人に暴露することは恥ずかしいことなのかもしれない、と気付き始めました。
私は中学校の友達には隠し通します。
しかし、圧倒的に執筆機会が多いせいで、国語の成績は良く、文章関連ではよく賞を取っていました。学級新聞の記事も率先してやっていました。私の文才は隠しきれていなかったのです(当時は)。
当時の親友になんとこんなことを言われます。
「琥珀、物語とか書いてみたら。文章読みやすいし」
中学2年生。14歳。とても嬉しかった私は、調子に、のってしまいました。ただ、本当は既にやっているとは言えず、とんがりボウシ小説(小学生編を参照)を見せるわけにもいきません。完全新作にしようと考えました。
「じゃあ、うちのクラスの皆を登場人物にするよ」
面白そう!と親友は笑いました。アウトです。これこそ真っ黒歴史への道でした。
モチーフとすれば良かったものの、登場人物はフルネームも実在と同じもの。勿論、親友も登場します。しかもそこそこ目立ってるタイプの人のみ抽出して作りました。おまけに、私の元カレが同じクラスで、そいつまで登場させました。
これをノートに書いて、私は親友に、見せました。興味津々で親友は見てくれました。
本当に、本当に今となっては、彼女は優しかったんだと思います。何故なら……理由は2つ。簡潔に記載します。
1つ目。親友と同姓同名のキャラクターが、闇堕ちする展開を書いたのです。
2つ目。私の元カレと、私と同姓同名のキャラクターが結ばれる展開にしたのです。正気の沙汰ではありません。
親友とは、今でも連絡をとっています。卒業以降、この黒小説について、色んな思い出話をしても触れられたことがありません。忘れているのか、触れないでいるのか。頼むから前者であって欲しい。そう思います。
あの時スマホじゃなくて良かった話 琥珀 @quartet
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