なにこの悪寒…
重要人物は「」。
それ以外のクラスメイトなどは『』。
――――――――――――――――――――
俺は学校に着き教室に入った。
教室の真ん中には集団が出来ていた。
その集団の中にいるのが転校生こと、冷泉鏡花だ。
俺はそんな集団を無視して自分の席に座った。
お前もあの集団に混ざらないのかって?
確かに普通の人だったらあの集団に混ざるだろうな。
転校生プラス美少女のツーセットだ。
そんな彼女に興味を抱くのは普通だろう。
だが何故か俺は彼女に興味を抱いていない。
近寄ってはいけない、関わってはいけないと本能が訴えかけている気がする。
第一に関わってなにになるんだよ。
おっとこれ以上ネガティブに考えるのはやめよう。
『やっぱり冷泉さんって可愛いよなぁ。
なぁお前もそう思うだろ?颯斗』
後の席からそんな声が聞こえた。
後の席に居るのは、高校に入ってから出来た友達だ。
「そうだな、確かに可愛いな」
冷泉鏡花の容姿は改めて見ても美少女そのものだ。
1000年に一度の美少女という言葉があるが
冷泉鏡花の場合、1000年を優に超えているほど美少女だ。
『というか、颯斗さんはあの集団には入らないのですかな?』
「ニヤニヤするな気持ち悪いぞ」
『へいへい。…それで?あそこに混ざらないのか?』
「逆に聞くが、俺があの集団に混ざると思うか?」
『うん、混ざらないね』
「そういうことだ。…ちなみにだがお前は?」
『ん?混ざると思うか?ははっ!俺には彼女が居るんでね!』
席から立ち、その場で手を広げながらドヤ顔で見下してきた。
「うん……〇ね」
『酷くない!?』
そういえばこいつには彼女がいるんだったな。
「ま、せいぜい二股しないように頑張ることだな」
『ふん、俺の彼女に勝てるやつなんて居ないから心配無用だね!』
どうやらこいつと、その彼女さんとはラブラブらしい。
リア充め。
ここが教室じゃなかったら血祭りにしてやろうと思ったのに。
『颯斗…お前、なんか物騒な事考えてないか?』
「……そんなわけないだろ」
『今の間はなんだよ!?』
とその時、クラスメイトの女子から声を掛けられた。
『すみません颯斗くん。係の事で担任の先生から来てくださいって、言ってましたよ…!』
「あ、うん分かった。伝えてくれてありがとね」
『…!。いえいえ大丈夫‘‘れ‘‘す!』
大丈夫れす?…聞かなかったことにしよう。
クラスメイトの女子は、そそくさと戻っていった。
『…お前って鈍感か敏感か分からないやつだな』
後ろからなんか聞こえたが無視して担任の元へ向かおうと席を立った。
―――その瞬間もの凄い視線を感じた。
背筋が凍るような、冷や汗が垂れた。
(誰かに凄い視線を向けられている…?)
まるで憎悪の目だ…
いや、少し違う…?
『どうした急に固まって』
「…いやなんでもない」
俺はその場から逃げるように教室を後にした。
「…チッ。あの女、私のモノにデレデレしやがって…」
『…冷泉さんどうしたの?』
私を囲んでる一人がそう聞いてきた。
「いや、なんでもないよ」
私はすぐにニコニコした仮面を顔につけた。
突如転校してきた天才美少女に一目惚れされて、ストーカーされているんだが。 ふおか @Haruma0000
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