第7話最後の晩餐は

「ワトソン君。ここまでいいよ。友人を危険な目に遭わせたくないからね」

と、黒井川警部は、戸川医師に行った。

「黒井川さん、私は現場近くに待機してますから、大丈夫ですよ」

と、戸川医師はニコリとした。

間もなく、ある人物との待合場所に着いた。

車は、500メートル離れたコインパーキングに止めた。


「やぁ、黒井川さん」

「お久しぶりです」

「話しってなんだい?」

「実は押収された覚醒剤の処分の量がおかしくて、署内で調査中なんです」

その人物は、笑いながら、

「そんな話しの為だけに、私を呼んだのか?」


黒井川は真剣な眼差しで話し始めた。

「殺害された、天野、河合は補導歴があります。また、田中は交通事故を起こしています。そこで、3人の共通点がありまして」


その人物は、にこやかだ。

「この3人の共通点は、調書を作成したのがあなただと言う事です」

「それは、たまたまでしょ?」

「じゃ、今日、覚醒剤の検査をしましょう」

「見事だ!黒井川君」

「では、自首して下さい、久保田さん」


犯人は久保田健吾警部補だったのだ。

久保田は、麻薬常習者だった。腕に虫が這う幻覚を抑える薬として、舌を食べたらしい。


そこまで、久保田は黒井川に話した。

そして、拳銃を取り出した。

「黒井川君。私の負けだ。ここでおさらばだ」


バチュン!


久保田は自分のこめかみを拳銃で撃った。即死だった。


処理を署内で作り終わると、ワトソン君と焼き肉屋に行った。

流石に、牛タンは食べなかった。

記者会見は欠席した。


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悪魔の晩餐 羽弦トリス @September-0919

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