犀川 よう様からの鋭くてキビちぃ質問にお返事するぜの会

 まずは説明から。

 自主企画で知り合い、昨今大変お世話になっている犀川 ようさんという方がいらっしゃいまして、この「脳内倉庫」のコンセプトはズバリ、犀川さんの「わたしのセメタリー」という作品から許可を得て丸パクりしたものなのです。

 それだけでも僥倖だったのですが、なんと犀川さんから、お互いの「断片」に言及したりツッコミを入れたりしたら面白くなるのでは? というオファーをいただき、僕はYES!!! と即答いたしました。何ならHELL YEAH!!! と叫びました(こういう時英語ネタ挟むのが俺の悪癖)。


 そして昨夜、犀川さんが拙作「永遠に美しい彼」に質問というか挑戦状というか(これは違う)鋭利なツッコミというか(多分これが一番正確)、そういったものをいただきました。


「秋坂ゆえ先生との公開スパーリング?」

https://kakuyomu.jp/works/16818023213320173035/episodes/16818093073690928617


 あらかじめ、こちらをご一読の上、本作を読むことをお勧めいたします。強く。



 さて本題。

「公開スパーリング」にて、拙作「永遠に美しい彼」の『俺』と『アイツ』の関係性、『俺』という一人称が『アイツ』について語る時の『感情・心情』の、


「『芯』をわたしはついぞ見出せなかったのです(原文ママ)」


というご感想と共に、


「『俺』のにしがみついて読んでいけばよいのだろうか、と疑問になったのです(原文ママ、あげいん)」


 という戸惑いを抱かせてしまった、という、書き手としては己の力量不足に、穴掘って助走つけてジャンプしたいという思いでいっぱいになりました。

 申し訳ございませんでした!



 そして本稿では犀川さんのご質問に「回答する」とタイトルにまで書いてしまったのですが、この「永遠に美しい彼」、なんと『ワケあり小説』なのです。


 実はこの原稿、かーなり昔のもので、今存在しているか知りませんが、小さな出版社が出したアンソロジー用に書いたもので、入稿したら返事はおろか連絡も原稿料も

ないまま、完成した書籍が送られてきたという。

 んで、出されたお題が「美と健康」だったもんで、えー、ここからが重要なんですが、


・『アイツ』にはモデルがおりまして、

・語り部である『俺』につきましては、僕自身を反映させた面もあれば、

、今の言葉で言う『俺っ娘』としても読める、


 かな〜〜〜? と、筆者本人がそんなに深く考えずに書いてしまったのです。

 やっぱダメですね、お蔵だしするからにはきちんと直してからてからじゃないと……。


 奇しくも犀川さんが追伸で言及してくださった「BL」としても、十年とか十五年前のものになると、解釈可能というか何というか。

 例えば、『アイツ』は『俺』に恋愛感情を抱いていたものの、『俺』はいつまで経っても気づかない。ならばいっそ『俺』に諸々をコーディネイトさせて、文字通りの『俺色』に自ら染まり、消えてしまう。その時初めて、『俺』は『アイツ』の想いに気づく、云々。

——だいぶこじつけですが!



 ヤベ、全然回答になってねぇ。

 しかしながら、犀川さんがあそこまで深く読み込んでくださったという事実は、たとえこちらの手落ちで戸惑わせてしまったという失態が生んだものであったとしても、個人的には大変嬉しいというか、いち書き手として光栄に思いました。

 本当にありがとうございました!


 本作での失態は、近々この脳内倉庫にぶち込むものか、或いは僕が犀川さんのセメタリーから、このデッドボールを拾い上げて打ち返すかもしれません。

 

 というわけで、公開スパーリングというより「公開恥辱処刑」と相成りましたが、これば僕の責任ですので、謹んで服役します。では、どろん。

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