知ってはならない。 知らぬ限り、その災厄は訪れない。そぼ降る冷たい雨の中、蓑笠を着たモノが行く山路、その硲に置かれた寺での譚。 八角形の御堂に住まう者『黒い焔』より人々を守る。 災厄は、その匣の中に。 知ってはならない。知らぬ限りは ──。思い出そうとすると痛み出す。存在しない匣の中。【硲ノ箱─『知ってはイケナイ。』 ─目録 弍】 この連作よりまろび出た 匣 寺を守る者たちの穏やかな日々は 忘れられた匣の記憶と共に。 森閑とした静謐さの漂う気品ある掌編。
描かれる景色は美しい山寺の風景です。日本古来から続く心癒される情景のはずが、明らかに異質なものが混ざっている!静かな空気感と、ひたひたと忍び寄る恐怖のコントラストが見事です。もっと詳しく知りたい方、読み進めたい方は作者様の「知ってはイケナイ。」もおすすめです!