打ちのめされて、浮き上がらない心。大切な存在を壊し、取り返しのつかないことをした自分。それでも、目の前の子どもに、「生きろ」と言う。とても勝手だ。大人たちはこうやって、哀れな子どもをままならない自分の心の慰めに使う。それでも、願わずにはいられない。例え、助けられる力がないとしても。