君の背中を追いかけて

「バレバレだ。やるならもっとうまくやれ」

「わかりました！」

　クラスの隠れアイドル、影山（かげやま）さんのストーカーこと、追駆（さこかける）。そんな僕には、悩みがあった。
ストーキング行為がバレているかもしれないことと、何故か僕にストーカーが付いたことだ。
そんな僕のストーカーの名前は、朝付遥（あさつきはるか）同級生の女の子だ。どうして僕のストーカーになったのかはわからない。ただ一つ言えることは、あまりにも下手くそだということだけ。
ストーキング行為に誇りを持っている僕は、同じストーカーとしてその下手さが許せなかった。我慢できなくなった僕は彼女にストーカーのなんたるかをコーチングすることに。
下手くそなストーカー達が、技術を上げるために奮闘しつつも、想い人に思いを伝えるため四苦八苦する…続きを読む