私の、たぶん、黒歴史?

浬由有 杳

第1話 誰にでもあると思うのですが・・・

 お題創作にトライ中の私なのですが、今回~たぶん、今回だけかもしれないけど~なんだか、余裕があったので、エッセイ(?)らしきものを少し、気楽に書いてみることにしました。小説めいたものや演劇部向けシナリオは描いたことあるけど、自分自身のことをちゃんと(?)書くのは、おそらく初めて。


「黒歴史」って人にあまり知られたくない、知られちゃいけない「個人の記憶or体験」ってことですかね?

 なら、けっこう、ありますよ、私。

 威張れることじゃないけど。

 

 たとえば、読み間違いや思い違い。。


 誰にだって、言葉に関連する勘違いってあるじゃないですか?一回思い込むと、なかなか間違いって気が付かないもんですよね?


 私は、なにせ、最初に~独学で~読めるようになった文字がカタカナだったので、後になって、切れ目を間違えてたんだって気がついた言葉があります。身内以外には知られてないと思いますけど。


 たとえば、ウスバカゲロウ(薄羽蜻蛉:幼虫はアリジゴク。成虫になると何も食べずに死んでしまうという昆虫)。ずっと「ウスバカ ゲロウ(=薄馬鹿・下郎)だと読んでいて、なんて気の毒な名前なんだと密かに同情してました。

 オオムラサキは「オオムラ サキ=大村サキ」。大村にいる虫かと。

 ショウリョウバッタは、なぜかショウジョウバッタ(=賞状バッタ)とだいぶ年取るまで信じてました。でかいから、賞状なのかって。いわゆるキチキチバッタ。オスが小柄でよく飛ぶのに、メスはバカでかくて捕まえるのが簡単なバッタです。


 幼稚園前の私の愛読書は図鑑だったのです。特に、昆虫図鑑が大好きでした。今でも、昆虫って凄い!って思います。肺がないから現在の大気で、あれくらいの大きさですけど、身体の機能、すごいですよね?外骨格だからあんなに頑丈なのに、外骨格だから肺がなくて大きくなれなかった・・・ですよね?もし、昆虫が動物並みに大きかったら、現哺乳類はほぼ絶滅してるかも。

 完全変態する昆虫~蝶とか蛾とか~とか、あんなに変化してよく平気(?)に生活続けていけるって思ったことありませんか?

 ウスバカゲロウだってすごく変わるし、蛍だって親と子供はまるで別物。

 オオスカシバなんて、小さなしっぽのある愛らしい黒に黄色模様の芋虫が、羽化すると同時に自分で鱗粉を落として透明にして、ハチに擬態するのです。すごいです!あれは、ハチじゃなくて蛾なんだぜ、とハチと間違える人に密かに優越感を感じております。


 おっと、話がそれてしまいました。ちなみに、この手の話はいくらでも書けますよ、私。

 ヤゴとかミズカマキリとかも、けっこう、凶暴です。口っていうか、口吻硬いし。小さくて本当によかった。人類にとって(笑)


 そういえば、当時、ウシガエルのオタマジャクシも捕まえて、亀の餌にしてました。ミドリガメじゃなくて、日本古来種(たぶん)クサガメの。まん丸いお腹から食いちぎって食べてました。今考えると、ちょっとスプラッタかも。じっとそんなの観察していたのって、これも黒歴史?カナヘビ(ふつうの茶色のトカゲです)を捕まえて、草を無理やり食べさせたこともあったなあ。動物虐待ですね。子どもって残虐・・・捕ってきたバッタ類が箪笥の奥で干からびてるのをみつけて、母が時々怒ってたのを思い出します。


 ちなみに、ウシガエルって、ひっくり返してお腹を撫ぜると、猫みたいな声で鳴くんですよ。そう言ったら、同僚に思いっきり惹かれましたっけ。


 で、話を元に戻しますと・・・


 身体が丈夫になってから、虫捕まえたり、川で魚採ったりしたんですが、7歳くらいまでは、虚弱児で1時間と外で遊んでいられませんでした。

 だから、本をよく読んでました。最初に母が与えてくれた本の一つが図鑑だったわけです。で、カタカナから覚えたと。


 読書は習慣って言うじゃないですか。で、身体が丈夫になっても、本が手放せなくなりました。おかげで今では私の裸眼は近眼と言われる猫よりはるかに悪いです。


 漢字を読むのもそれなりに得意(のつもり)だったのですが、意味を教わるってことがあんまりなかったため、かなり大きくなるまで誤解していた言葉が多々あります。


 例えば、駐車場とかによくある文字「月極つきぎめ」に関しては、月極ゲッキョクという大会社チェーンがあるのだと思っていました。成人後もかなりの間。


「三つ子の魂百まで」の三つ子は、双子、三つ子の三つ子だと信じてましたよ。だから三つ子ってきっと特別に記憶がいいのかなあ、なんて。念のため、この「三つ子」は「三歳児」の意味ですよ?


 職場で「コンポウ」って言われて「コンポート」の意味だと思ってお菓子と間違ったこともありましたっけ。「梱包」は「発送する内容物を緩衝材・段ボール箱で頑丈に包むこと」で「コンポート」は「シロップで甘く似た果物」です。


 日本語って本当に、わけがわからないほど、奥が深いと思います。英語の方がずっとシンプル。SVOCが基本で、文字もアルファベッドだけ。文字が4種類(漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字)ある言語って日本語くらい。漢字なんていくらでも読みがあるし。完全な当て字だってあるしね。まあ、そこが面白いところですが、自己主張を強くするには向きませんね。


 常に行間を読む余地がある言葉ってとこには、ロマンを感じてますけど。個人的には。


 

 




 

 

 

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