第3話 ここだけの話です
黒歴史で思い出したのですが、大学入試で、第一志望校の2次試験にあった小論文を横書き指定があったのに、縦書きにして落ち込んだことがありましたっけ。いや、もしかして、縦書き指定を横書きにしたんだっけ?
こんなミスする学生はゼロじゃなくてもあんまりいなかったかと。
テーマが何だったのかは、全く記憶にないんですが。
見事に志望校を落ちたのは、そのせいではなかったとは思いますけどね。
採点or評価した担当教諭は呆れただろうなあ。
高校時代、小論文を指導してくれた先生に「君の書いたものは妙に説得力はある」と褒められたのか、けなされたのか、よくわからん一言をもらったのは覚えています。
今振り返ると、文を書き始めたきっかけは、あの「作文および小論文対策指導」の先生の言葉だったのかも。
第一志望がダメで、しばし落ち込んだけど、第二志望は行けたので、まあ、今となっては笑い話です。
直後は辛かったけど、自分の将来には~っていうか、現状には~あんまり影響なかったなって感じてます。別に、そこじゃないと学べない学部じゃなかったし、自分なりに大学生活過ごせて、就職もしたし。
大切なのは、そこで停滞しないことですよね?
誰かが言ってました。失敗は失敗と認めたら失敗になる。次のステップへの反省事項とすればいいって。衛星打ち上げに失敗した企業の人も同じようなこと言ってましたよね?
なんか、いろいろ書きましたが…
本当に言いたいことって案外、口にするのが難しいって経験、ありません?。
私は、別に無口でおとなしいタイプじゃありません。むしろ、議論とかなら、人より先に平気で意見を出せる方です。でも…
今でも覚えているエピソードを一つ。
幼稚園くらいの時、近所の子たちと一列になって背中を引っ張りあって、手を離した子が負け、みたいな遊びをしてたことがあったんです。
その日、たまたま、背後にバイクが停めてあったらしくて。誰かが手を離した拍子に、一番後ろにいた私の背中に当たって倒れて…。すぐにやって来たお兄さん(だったと)に、誰がやった?と聞かれて、誰も何も言わなくて。で、当たったのは誰かって聞かれて手を上げたら、すごい目で睨まれました。
私は、あの時、「バイクに当たったのは私だったけど、手を離したのは私じゃなかった」って多分言いたかった。結局「ごめんなさい」くらい言ったのかなあ。
覚えてないけど。
ため息ついて、そのまま、損害弁償要求もせず、去っていったお兄さんはいい人だったのだと思います。
最後に、最大の黒歴史を。
私は、感情を表現することも苦手です。おそらく、周囲が思う以上に。
特に、自分が感じたネガティブな感情は、まず口には出せません。
そもそも、ポジティブな感情はおおいに分かち合うべきですが、個人的な、怒りとか悲しみとか憤りとかのネガティブ感情やそれに伴う考えは、人と分かち合おうとは思いません。別に、人にわざわざ、わかってもらう必要はないから。
それで問題が解決するのではない限り。
近代的カウンセリングの初歩の「まずは、悩みを言葉にして吐き出すこと」が大切って意見とは反しますが。
私は、本当につらい感情や記憶はため込んで蓋をします。で、それが、まるで、胆石や尿石~なったことありませんが~みたいに溜まって、どうしようもなく、痛くなることがあるんです。
そんなときに、溜まった石を少し吐き出す方法が、『文字で創作する』ってことなんだと思います。
口に出せない真実を混ぜ込んで、小説や脚本にして
つまり、私が書いたほとんどの脚本や小説には、私の黒歴史の欠片が、それに伴う感情や考えが、含まれているってこと。
これって、誰にもそうと知られずに、言えない気持ちや考えを表明するいい方法だじゃないですか?
独りよがりで自己満足な方法ではありますが、出せたと思えただけで、確かにすっきりするし。
誰にも、こんなこと、言ったりしません。
今後も言うつもりはありません。
知り合いには、おそらく、これを目にする人はいないと断言できるので、この機会にバラしてます。
ペンネーム知ってる人は2,3人いるけど、創作サイトに興味はない人ばかりだから、このちょっとダークな告白を読むことはないと安心して。
それこそ、『ここだけの話』ですよ、これ。
このエッセイ(?)を最後まで読んでくださる奇特な方は、ほぼゼロではないかと思ってます。
だからこそ、書いてみたってわけです。
一度やってみたかったので。
すっきりしました!
ここに記したエッセイ(?)そのものが、本当の意味で、私の最大の『黒歴史』です。
読了された方、おられましたら、ありがとうございました!
P.S 8作お題コンプリートしました。自画自賛してます(笑)
で、なぜか、800字ショートショート描きにはまりました…
私の、たぶん、黒歴史? 浬由有 杳 @HarukaRiyu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます