第5話 真相やいかに

社長さんがため息をつく。アイスティーを口に含むと、彼女は言った。

「そうだよ。うちの会社は裏がある。なんなら裏が本業だ」

うん。それダメじゃないか?

「まあ、無敗だけど」

前言撤回。平気だった。

「で、君も教えてくれないかな?きみの××の内容」

「···はい」

「僕のものは転移、どんなものも僕のよく知っているところに送ることが出来ます」

「っしゃ」

真海さんがガッツポーズをしているのがわかる。そんなに必要か、この××。

「都合がいい」

言い切ったぞ社長さん

「今いちばん欲しかったものだ。うってつけがここにいるとは」

喜びも悲しみも感じないぞ僕は。というか、モノ扱いされていないか?

「その、どうして僕が必要なんですか?」

「うん?処理に困るものが沢山あるからだ」

違うそうじゃない

いやそうなんだけど

「私の能力は複製、よく知ったものを複製できるんだ」

社長さんそれ言っていいのか?

まあ入社するからいいか

「私は回復、壊れたものや人を直せる。死んでたら無理だけど」

死んでるひとを治せるならアスクレピオス生きてるよ、星座にならないよ。

というか段違いに強い。僕はこの2人の足元にも及ばない。

「ちなみにもうどこ行くか決めてるから」

「そ、そうですか」

配属先は決定していた。

早い。

「今日の話し合いはこれで終わり、明日には、引越しだからね」

社長さんが言う。

ちょっとまて

え、

「社員寮ですか?」

「うん、2人1部屋」

そうか帰れないのか

「そうなんですね」

「それじゃあ明後日から出勤だよ。」

と、社長さん。その後爆弾発言をした

「安心してね、ここは女の子しかいない。怖がらないでいいよ、男性恐怖症の藍沢羅維ちゃん」

いつバレた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

株式会社ひしもちはマフィアだったようで。 虎ラムネ @toratolamune

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ