黒歴史図鑑
帷
第1話 私、心読めるんだ!
まあまあ、恥ずい恥ずい過去を語るのって勇気がいるんですが。
今回は、私の黒歴史について…語るわけですが…
時は小学校高学年(これがまた恥ずかしい)、みんなが少し早めの厨二病にかかり始める頃。私も例外ではなかった。
なんか、特別な能力とか欲しいな、
そう思った私は、小学校への登校中、当時仲の良かったRちゃんに
「私、人の心読めるんだよね」
と言ったのだ、ある意味素晴らしい勇気。当時は信じてもらおうとしてたのが怖い。しかしこんな薄っぺらい嘘はすぐに綻ぶもので
「どうして今まで言わなかったん?」
と問われてしまった!、引く引けないし、自慢とかしたかった私は愚かなことに嘘を積み重ねていった。
「か、神様がね、駄目って言ってたの」
当時は小学校高学年。Rちゃんも別に馬鹿ではない。当然疑っていた。そし私に最大のピンチが。
「じゃあ、私の心読んでみてよ」
今も覚えてる。あの凍りつく感覚。いや…どうしよう。ここで嘘でしたってのもなんか恥ずかしい…、引くに引けなくなった私は
「なんか、何考えてるかがわかるというよりかは、季節(?)が分かるんだよね。良い事だったら心に夏の風景がみえるの!、今Rちゃんの心は夏だから良い事考えてるんでしょ!」
と当てずっぽうに言ったのだ。こうしたらなんとかなるという謎の自信があったのだ…。さて、これでどうにかなったと思っていた私だったのだが…
「…私、今、死んだ飼い猫の事考えてたんだよね…」
あっら!、絶対に夏じゃ誤魔化せないの来たwwwww、もう終わったと思いながらはぐらかして、その後二度とこの話題を出さなかった私でした。
ちなみに、一番恥ずかしいのはこの会話をしたのが電車だったということです。しかも何故か大人に自慢したいとか考えて、大声で言ってました。聞こえてた人の記憶から全てを消し去りたいです。
黒歴史図鑑 帷 @tobari_mga
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