第55話
翌日、
「葛城様、おはようございます!」
と声をかけて駆け寄って来た。
「おはようございます。今日もよろしくお願いします」
と
「いえ、いえ。こちらこそ、よろしくお願いします。さあ、いらしてください。昨日は私しかいませんでしたが、そろそろ、皆さん出勤してきます。そしたら、ご紹介しますね」
と
「おはようございます」
と挨拶した。
「おはよう!」
「葛城様、初めてお目にかかります。私は
と深く頭を下げた。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「皆さん、もう知っていると思いますが、昨日から、ここに配属された
と皆に声をかけて、
「ここはとても忙しいですから、葛城様が来てくれて、本当に良かった。覚えることは多いですが、頑張って下さいね」
と
「はい。ご期待に沿えるよう、努めます」
と
そして、大王は物部氏の息がかかっていた。このままでは、葛城氏はいずれ滅ぼされるだろう。
「葛城様? 緊張しているんでしょう? 大丈夫ですよ、今日も私に着いて来て下さいね。お仕事はたくさんありますから、さあ、一緒に来てください」
「今から薬園へ行きます。薬園師が管理していますが、私も薬園を確認しに行くんです。特に何もしないのですが、しっかり管理されているかを確認します。葛城様は
と言ったあと、
「そうですか。ご説明ありがとうございます」
「葛城様? 敬語が苦手と仰っていましたよね? それなら、畏まらずに、普段通りに話してください。私もその方が楽ですから」
「うむ。ありがとう」
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