第26話
「美味い!」
とご満悦。
「良かったな」
と
「
といつものように、
「お前ら、本当に仲良しだな」
と笑みを浮かべて屈託なく言うと、二人は、はっとしたように見合って、
「はははっ。そうだった。もう小さな
と
「ん? どうしたんだ?
『ふんっ』
と
「なんで、こいつは不機嫌なんだよ。肉も食べられて嬉しくないのか?」
「俺に食べさせてもらって、恥ずかしかったんだよ。だから、もう、何も聞くな」
と
「ねえ、あんた。この辺りで宿はないか?」
「神様、宿をお探しでしたら、私の
と先ほど店に入って、
「そうか。それなら、食事が済んだら案内を頼む」
と
食事が済むと、
「神様、どうぞこちらへ」
と男が先導して歩く。
「その、神様はやめてくれ。誤解を生む」
「そうですか? それでは、何とお呼びしたらいいでしょう?」
と男が尋ねた。
「それじゃあ、仙人とでも呼んでくれ」
と
「はい、では仙人さまとお呼び致します」
男が後ろを歩く
暫く歩いて、立派な屋敷の前で男は足を止めた。
「こちらが
男がそこまで案内すると、屋敷を守る者が、
「何者だ?」
と
「こちらの方は、仙人さまです。海峡で船が波に飲まれるところを助けて頂きました」
と男が説明すると、
「そうか。では、そこで待て」
そう言って、奥へ入って行き、暫くして戻ってくると、
「そこの者たち、
と言う。その態度に、
「ありがとう」
と礼を言うと、
「いえ、私は何も」
と言ったあと、
「では、失礼します」
と頭を下げて、去っていった。
「
と言って、男がそこまで案内すると、また別の男が、
「どうぞ、お上がり下さい」
と笑みを向けて、丁寧に出迎えた。
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