第13話
翌朝、朝食を済ませると、
「目指す場所が遠いから、少し先を急ごう」
「さあ、俺たちも行くぞ」
「おう!」
「ここへ来たのは、博識な友人に会うためだ。
と
「
「まったく、あいつは」
「
そう言って、
「一つくれ」
店の者に声をかけて代金を支払い、物を受け取った。それは棒に付けた紐の先に、セミの形の玩具が繋がっていて、振り回すと音が出る仕組みになっていた。
「ほら、これはもう、お前の物だ」
「これは面白い!」
と大喜びで、
「
「あっ」
「ここだ」
と
「どちら様で?」
と返事が返ってきて、
「
と尋ねると、
「
と言って、暫く待つと、中で何やら声が聞こえてきた。
「門前で待たせるとは、失礼ではないか! 愚か者め!」
と家人をしかりつけると、門を自ら開けて、
「
と男は
「こちらの公子は?」
と尋ねた。
「ああ、旅の共に連れている。名は
と
「そうか、あなたもどうぞ入って。歓迎するよ」
そう言って、男は
「
と男は言って、
「まあ、座って」
と
「さて、何があったのか。私に話して聞かせてくれよ」
と笑みを浮かべて言った。
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