第3話「ながらえる」
「お久しぶりです」
「いや、数分ぶりだろ」
「いえ、そんな事は無いですよ」
「どう言う事だ?」
「時間の流れは皆違うんです」
「ああ、楽しいと時間は短く感じるとも言うな」
「と、言うことは、私は今、超つまらないってことですね」
「そうか」
「あなたのせいですよ!」
「え?!いやぁ。日々が楽しいのはリア充の特権だからな」
「もう!!リア充自殺しろ!!」
「怖すぎるわ!」
「いえ世界のありありを知る私に言わせれば、優しい言葉ですね」
「何を見て育ったんだお前は…」
「あなたです」
「え!?いや俺そんな闇深くないよ」
「それ私の目を見て言えます」
「い、言えるって、、、なんでそんな目が潤んで…」
「あ、やられる助けて“”」
「え!ええ!私が悪かった!!」
「あなたって泥棒を捕まえても逆に名誉毀損で訴えられて負けそうな人ですよね」
「なんだその解釈」
「あなたの未来視です」
「お前は神か何かなのか?」
「そうですね、タイムトラベラーでしょうか」
「説明出来るんだろうな?」
「時とは心と同じで知覚出来ないんです。」
「出来るだけ簡単に頼むよ」
「つまり時間はある様で無く、実際は気持ち次第なんです」
「なるほど、で、どこの偉人の言葉だ」
「私の言葉です」
「またまた、カッコつけたいだけだろ」
「あなた相手に意気んでも得する事ないと思いますがね」
「相変わらず、毒舌だな」
「過去を見知った同士なんです、慣れっこでしょ」
「ああ、これからも長すぎる時間を感じれそうで何よりだ」
雨、淡々と、蒼々と。 小雨未汽 @kosamemiki
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