Psychosis Acquired immune deficiency syndrome -精神的後天性免疫不全症候群-
南瓜の王冠
第1話
シミュレーション仮説と言われている理論がある。
端的に説明するなら「この世界は高度に発展した知的文明のコンピューターが演算するシミュレーションで自分達はNPC」と言うものだ。
殆どの人は百済ない妄想だと言うだろう。或いは妄想逞しい?其れ共、所詮仮説?
だが…
何故断言できる。
そう思いたいだけじゃないのか?
分かってる…間違ってるのは
其れでも…其れでも…
ずっと目を逸らし続けてきた。聞かないふりをした。気付かなかった…事にした。
認めよう。分かってる。ノイズを辞めろ。
今もずっと
どうせ目を閉ざした所で見える。
―――――
▶【【SAVE−DATA が 在りません】】
▶【【CONTINUE しますか ?】】
――
―――――
▶【−CONTINUE−】
▷【−強くて NEW−GAME−】
――
―――――
▷【−CONTINUE−】
▶【−強くて NEW−GAME−】
――
―――世界が終わる―
――いや、とっくに終わっていた―
―また世界が始まる―
――
―
――
―――――――――――――――――――――――――――――
椅子に―座っている―
白い場所だ―
前にいる―男は白衣を着て―横の机にはパソコンが―置いてある―
―「 」は―
―「私/僕/俺」は―静かに―神妙に―話を―聴いている―
男が―声を―発する―
―
―
―
―「何処まで話したかな?」―
―「 」―
―「そうだね…君の、現状の話をした」―
―「認識が…世界を、形作る」―
―「誰もが、常識に従っている」―
―「 」―
―「ふむ、殺人鬼?彼らは、人は殺せば死ぬと言う当たり前の理屈に従っているだろう」―
―「人を殺しては行けないは、良識であって、常識では無いよ」―
―「文明の発展に寄り、多数の人類が―繋がった」―
―「認識とは情報だ…全てが情報で出来ている、質量の…実態の有無は重要じゃない…それですら情報に過ぎない」―
―「インターネットは人の認識を…情報を…多く…広く…繋げた」―
―「繋げて―しまった」―
―「こんな言葉が有る―「インターネットは人類が初めて作った、人智の及ばぬ代物だ。」―そうだ人智では―及べ無かった」―
―「情報が…溢れ出した、オーバーフローだ」―
―「とは言え、其れだけなら問題は無い筈だった、現実と
―「相互的な認識が御互いの世界を法則を境界を補強した…科学が…
―「妖怪や魔物、天使も悪魔も無い、人の時代だ」―
―「科学技術と物理法則への無意識的な信仰が今の世界を作った」―
―「確かな事実だ」―
―「だけども常識からズレて人が出始めた、当時なら事実として悪魔に魔物に憑かれた者たち」―
―「ヒトは心の中に怪物を飼っている…深淵を覗くものは深淵に覗かれる」―
―「常識的な精神からの離脱…現代では様々な分類をされる精神病…麻薬を使ったから幻覚を見たならまだ良い、問題は何もしていないのにも拘らず幻覚を見て、確信を抱いてしまった者だ。」―
―「常識と言う免疫を失えば、感染し発症するのは避けられなくなる」―
―「今は、なんと言うんだったか?」―
―「…ああ、ミーム、汚染だ」―
―「放っておけば現実に侵略してくる」―
―「悪用しようとする者もいる」―
―「…辛いと思うが、選択をして欲しい」―
――
―▶【−セ界ヲ 救ウ−】―
―▷【−アキ ラメル−】―
――
―――――――――
――――――――――――――――――――
―――
――
―
「っっ゙はっ…はぁ、はぁ…はぁ」
嫌な、夢を見た。
懐かしい、忌々しい一周目の、記憶だ。
弾き飛ばした布団をベッドに掛け直す。
「ああ、、、」
スマホを見てそういえば今は高校生だった事を思い出した。
前の頃はこの時点ではまだ発症していなかったが…
人差し指を中空で一を描くようにスライドさせる。
設定を開きサウンドからBGMの音量をを下げとく、停める事も出来るが何だ彼んだ便利なのでBGM自体は流す事にしていた。
前からの癖だ。
学校に行かなければ。
Psychosis Acquired immune deficiency syndrome -精神的後天性免疫不全症候群- 南瓜の王冠 @pumpkinthecrown
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