まず、作品のタイトルを目にして多くの方はコメディ作品と思われる事でしょう。「私は貝になりたい」という名作をパロったようなタイトルから、そう誤解されるのも無理はないと思います。私自身も作品を読むまではそう思っていました。しかし、本作の主人公は真剣に宝箱になる事を望んでいます。その為の努力も惜しみません。そんな彼の生き様を描いた本作は、コメディとはむしろ真逆のジャンルと言えるでしょう。一風変わった短編ファンタジー。一度、御覧になってみてはいかがでしょうか?