第56話 『狂人の喜助』が褒められて嬉しいから記録に残す

タイトルの通り!

私も考えながら書いた作品なので、感じていただき、またお返しいただいてとても嬉しいです!


本編はこちら!

https://kakuyomu.jp/works/16818093077887392694/episodes/16818093077887472883


以下の内容は近況ノートと同じです!


〜以下ネタバレを含む〜












元々、周りから疎外されている人が、本当のヒーローだったらどうかな、というところから考えました。

しかも、何も考えられない、コミュニケーションがとれない。

私は一時期、そういうお子さんを持つお母さんと話す機会を得ました。

その時に感じた母心がイメージにありました。



村の人も、単に疎外するかといえば、おっ母の人柄があればそうでもないんじゃないかと。

多少の危うさは村の男衆が気をつけてあげればよい、そんな、荒削りな集団の自治と大らかさを両立させました。



校長や先生は、そんな原始的な集団と現代の集団の中間のような存在です。

だから切りつけられる立場にしました。

穏便な対応が叶わない時、現代人は迷うのではないでしょうか。



そこで村長と村人が武力で解決します。

一線を超えた者を単に許すわけにはいかないのです。

それを、村の女、おっ母も理解しています。



最後に、地蔵の力で神がかり的な真相(らしきもの)がわかります。

人間の形としては不自由極まりなかった喜助ですが、魂においては次元が違ったかもしれません。

今世、目に見えているばかりのものが全てではなく、死後、喜助は人間でない次元に転生したかもしれません。



そういう結末を思い描いたとき、逆に、ならばどんなおっ母がふさわしいかと考えました。

おっ母の三十年近い祈りを地蔵様が叶えてくれた……

親の徳積みあってのこと。

そういうイメージでした。



ちなみに、喜助の名前は、たまたまのインスピレーションでした。

だから、自分でも驚きです!!

まるで、喜助からのこの小説に対する答えのようです。

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