ぼくはクソッたれ小学生・轍
佐々岡式大回転
第1話「つらいにょ~」
物心ついたときから、おおよそ
じりりりり、り。
目覚まし時計を止め、ベッドから起き上がる僕はそんなことを考えていた。
ちなみに昨日みた夢は巨大化した僕が竹下通りを破壊している夢だった。
べつに僕は竹下通りを
夢の始まりは、僕が巨大化したところにあった。その際、キメ
「知ったこっちゃねえ」と吐いた僕はしゅわんしゅわんしゅわんって感じで大きくなり、たぶん、高層ビルと同じくらいの大きさになった。あとこれは不確かなのだが、たぶんBGMはノーモア映画泥棒だった気がする。で、とりあえず僕はビルを破壊していった。人間はいなかったと思う。いたのかもしれないが、気づかなかった。ひとつ確かなことがある。僕は殺されたのだ。それが夢の
あのおじさんは四足歩行で進む事を
僕にとって、その四足歩行おじさんと鈴〇福は同じ存在である。同じくらいこわかった。両者に共通する点は、理解も共感もできないというところだ。僕は共感できない人類に
頭の中に浮かぶ記憶は、小学五年生さいごのお楽しみ会での写真撮影だった。写真撮影をする際、男女混合で手を繋がなければならなかった。僕はそのとき他人の
みんなが解散する。僕の右手は真っ赤に染まっていて、ねっとりした体液がこべりついてはなれない。かきむしる。最中、先生が急いで僕の元へとかけつける。「女子と手をつなぐのが恥ずかしいとか、そういう気持ちはわかるけど、それで人を傷つけちゃだめだろ、な」先生は背中をバシンと叩いた。先生そうじゃないんです、違うんです。でもそれを吐いたらまた崩壊する気がしたから、先生が笑顔なら僕もハッピーっすよマジでって感じで僕は「あはは、あは、はい」と笑った。みんなが席に着く。僕も席につく。手の
わ~。
すっげ、すっげ。マジ無重力。マジ?
折り紙の青みたいな空、僕は落ちる。
そして、
びくっ。
ベッドの上だった。
夢の内容は覚えている。絶望。でも安心感のある目覚めだった。夢は八割が現実のやつで、いうならばドキュメンタリー映画だった。
あーくそが。
やはり自分の見る夢は、どこまでいっても物語の構造から脱出されることはないのだ。
ぼくはクソッたれ小学生・轍 佐々岡式大回転 @kakukakukakukakukaku0910
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