語韻がよく、独特のテンポがある詩神楽のようでもお座敷遊びのようでもあるそこに、何かの恐怖も感じ嫌な寒気すら感じるまるで、妖怪や物の怪たちのお祭、遊び唄かのような世界観
生々しく迫る言葉。「詩」という形で描き出されるのは、人という性、聖、邪、そして、生と死。 「美」とは、あらゆる貌をしているのです。 魂を抉るような奔流に呑まれてみたい方、どうぞこちらを。 *こちらだけ読んでも勿論楽しめます。が、同作者の『心霊カンパニア』(こちらは小説です)をお読みになると、更に楽しめるのではないかと思います。
かの、前衛的な作品を次々と送り出して来た奇才 シルヴァ・レイシオン氏 の妖艶にして美しく、恐ろしくも寓話的な掌編の数々。 元は【心霊カンパニア】という別作品の『覚書』という態で始められたこの迚も小さな短編物語。心当たるものもあれば、ないものもある。但し、どれも詩篇かと見紛うばかりに美しく悍ましい。実験的な物語も多い作者の、抒情的な残酷或いは耽美的な醜悪。そこはかとなく漂う幻想的な侘び寂びに瞑目する。 そして、仕掛けに気づいて瞠目する。