第3話 地図

親戚の子が私に尋ねてくる。


『ねぇお姉ちゃん!この前地図の見方を教えて貰ったけど……お姉ちゃんも地図詳しいよね』


「うん、いつもゲームでマップ見なが……いや、ちゃんと勉強してたから得意だよ。何でも聞いて!」


『あのね。よくある四角い地図なんだけど、これよくわかんなくて。例えば日本から下の方にまっすぐ行くと何処にいくの?』


「あれ?この前教えなかったっけ?」


『うん。前、お姉ちゃんに教えて貰った通りに、1番下に行ったら上から出てくるんだよって言ったらそれは違うよって」


「誰がそんな事言ったの?その人が間違えてるよ。ちょっと待ってね」

私は某有名RPGⅢ作目のゲームを準備して電源を入れる。


「ねぇ、見て。このゲームのマップは殆ど世界地図と同じなの。そして日本から真下に進んでみるよ」

私はゲームのマップを確認して、日本とおもわしき場所からキャラを空を移動できる鳥に乗せて下方向に進ませる。

マップ下に行き着いたキャラは、そのまま進み地図の上から現れた。

それを子と一緒に確認する。


「ほら、上に出て来た。間違いないよ。誰?そんな出鱈目言ったの。お姉ちゃんがガツンと言ってあげるよ」


『お姉ちゃんはやっぱ間違えてなかったんだね!

お姉ちゃん凄いよ!」


「えへへ、それ程でも」

思わず笑みが溢れる。子供に褒められると嬉しい!


『でもさ、南極と北極って繋がってるって事なの?』


「え!?」


『だってさ、地図の下と上が繋がってるなら、南極と北極も繋がってるって事だよね?』


「う、うん……だ、だからどちらも寒いんだよ」


『あ、そっか、どっちも寒いのそう言う理由だったんだーありがとうお姉ちゃん!』


「あははは、これで解決だねー!」

(あ、あれ、なんか違和感があるけど、子供が喜んでるから大丈夫かな?)




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がんばれ!みやちゃん ゔぃれ。 @vilettaprisken

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