第11話
「そしたら藤堂君は屋敷に戻ってエンドゥを呼んできて。その間にこっち準備しておくから。あ、それと俺の貴族証と短剣もお願い。もちろん藤堂君も忘れずにそのふたつ持ってきてね。あと白金貨追加で1枚持ってきてくれない?」
「了解!!急いで行ってくる」
そう行って飛び出していく藤堂君を見送ったあと、俺はロープを取りだした。
「えーっと教えてくれた2人とも、こいつ縛り付けるの手伝ってください。そして…ギルマスはその幻覚剤をまだ持っていてください。最後に使います。あ、結び終わりました?そしたら今からする刑罰を説明しますね」
そう言って説明をしていたら藤堂君が戻ってきた。
「エンドゥ連れてきたぜ。あとこれ、アイテムボックスに入れとけよ?」
「レン様、不敬罪を働いた奴がいると聞きましたが。そこに縛り付けられている男ですか?」
「あぁ。エンドゥには最後の首跳ねを頼みたい。その前にここにいる冒険者たちに恨みをぶつけてもらうから」
俺がそういうとエンドゥは少し思案顔をしたが、フリーデのしてきたことをまた冒険者に説明してもらったら険しくなった。
「分かった?んじゃ回復させるよ」
俺の合図でスカイセントが股間を蹴り上げる。そしてすかさず回復魔法をかけた。
「おい!!どうなってやがる!!さっさと解けガキが!!不敬罪で殺してやる!!」
「最後の言葉そっくりそのまま返してやるよ。俺は基本冒険者でいる時は身分を明かしたくはないんだが頭に来たもんでね。ここに宣言しよう。レン・フォン・サイトウ公爵はSランク冒険者、フリーデを不敬罪として拷問、処刑する。貴様は知らないようだから貴族証を見せよう。ちなみに横にはマコト・フォン・トウドウ侯爵も同席している」
俺の言葉を聞き顔が真っ青になるフリーデだがプライドが許さないのか喚き散らしている。
「はぁまずは貴様のその薄汚い服を燃やしてやろう」
その言葉でフリーデに襲われた女性魔法使いがファイアボールを撃つ。放たれたファイアボールは服だけを燃やし尽くして消えた。
もしかしたらこの中に襲われた女性がいるかもしれないのと忘れていたが配信中なのでパンツは情で履かせている。
「俺に何をするつもりだおい!!さっさと拷問して殺せ!!俺はどんな拷問でも耐えて見せるぞ!!」
「言ったな?ねぇ皆さん…言質は取りましたよ。少ししか時間はありませんが思う存分痛めつけてください。俺は暫く1人で呟いときます。藤堂君、10分くらいしたら教えて」
「あぁ、わかった。死にそうになったら俺が回復魔法かけてやる。おそらく雑談でもするんだろう?」
藤堂君は耳打ちしてきた。俺は頷くとスカイセントとともにフリーデの拷問光景をバックに雑談配信を始めた。
「さて、少し雑談しましょうか」
「あやつのごうもんだけの奴は藤堂のとこの枠で配信中だ。興味あるなら見るが良い」
・想像以上にグロテスクなんで雑談しときます
・後ろではやばいことやってるぞ
・叫び声うるさ!!
・スカイセントさんあのクズの股間蹴り上げてたけど大丈夫?
・あの瞬間俺のがヒュンってなったわ
・全世界の男たちが内股になったはず
「私ならあとからマスターにしっかりと磨いて貰うから大事無いぞ?それにあれでも加減したほうだ。本気で蹴り上げたら潰れるどころか体を真っ二つにしてしまうからな」
「はいはい。しっかりと磨いて…っていうか人化してるんだから洗ってやる。んで、視聴者に聞きたいことがあるんだが俺が聞いた2つのパーティーどうだった?俺としては屋敷の警備として住み込みで雇いたいんだが」
・冒険者だから無理でしょ
・でも冒険者と言ったら宿に毎回金払って住んでるんだから住み込みになったら嬉しいんじゃね?
・決めるのは公爵であるレン様だ。まあ聞くだけはタダだから聞いてみれば
そうなんだよな。ちょっとエンドゥに聞いてみよう。
ちらっとエンドゥの方を見るとフリーデの元パーティーメンバーと話していた。
「エンドゥ、ちょっといいか?あ、お兄さん達にも関係のある話なので来てください」
「あー、この人たちを雇うんですか?まぁ私は反対はしませんがおすすめもしません」
「俺を雇いたい?俺たちが冒険者なのはわかってるだろ?」
あーこれは説明するのが面倒になりそうだ…
国王の嘘を見破ったら死刑にされかけたのでとりあえずこの国出ていきますね 時雨古鷹 @sigurefurutaka9618
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