信頼はしてもいいけど、信用はするなという格言を身をもって示す感動物語。
- ★★★ Excellent!!!
この作品は身近な話題なので、他人ごとではなく思わず小説の世界に引き込まれます。夫が仲間を信用しすぎるあまり、家族の絆が瞬く間に瓦解する姿をリアルに描いています。けれど、読み進むにつれ、母親の強さと優しさがまだこの家族の未来を照らす姿に目頭が熱くなりました。四千字という厳しいワクの中でこの世界を描き切るのは決して簡単なことではなく、素晴らしいですね。
主人公の女性が夫の難題に直面しながらも、冷静に対処し、息子の成長を見守る姿が印象的です。ここには夫の失敗や反省、息子の夢に向かう姿勢が情感豊かに描かれており、共感を呼び起こします。
特に、息子の「お母さん、背中に後光が指してるよ」という最後の言葉が、母親の強さと優しさを象徴しているようで、心地よい余韻を心に残してくれます。
素晴らしい作品をありがとうございました。