若いって……こわいよね

奈那美

第1話

 あれは、私が高校生のころ。

公立の女子高校不合格(行きたい学校ではなかったけれど、親がそこしか受験させてくれなかった)のために通っていた私立の女子高校(ここも行きたい学校ではなかったけれど、親がここしか受験させてくれなかった)時代。

 

 一年生の時は、それでもまあまあ楽しかった。

へたくそだったけれど運動部に所属して、それなりに頑張っていた。

毎日の部活で体育館内を走ったり、体育館が使用できない日は校外をランニングしたりとそれなりに運動していた。

だけど二年生に進級して担任の先生が変わり……私は運動部を辞めさせられた。

 

 それも私の意志なんかまったく無視。

の退部。

事情を知らない先輩と同期からは、私だけが悪者にされた。

──というのは黒歴史前の話。

 

 さて。

運動部時代は部活の後に近所のお店で肉まん食べたりして、帰宅後に夕ご飯というのが当たり前でした。

その習慣は部活を辞めた後も続き、のが習慣となっていました。

きっと胃袋が大きくなっていたのでしょう。

 

 ある日のこと。

お腹が空いていた私は夕飯前だというのに『うまい ふとい ほにゃらら』のカップ焼きそばを見つけ、さっくり完食しました。

それでもまだ足りず、食卓に置いてあったおにぎり(俵型三個)も完食しました。

その日の夕ごはんも完食しました。

 

 今考えたら、いったいどこに納まるんだ?の量です。

夕ご飯前に食べなかった日は、夕ご飯あとにスナック菓子をポリポリやってました。

お菓子が美味しすぎて、ふた袋一気食いして……夜中にRevしたこともあったなぁ(アホや) 

 

 当時、家に体重計がなかったのも災いして……制服のスカートのホックの位置を右端に近い場所につけかえました。

もうパンパンの状態です。

体型が目立ちにくいデザインの制服だったから、そこまでおおごとになっているとは思わなかったのでしょう。

若かったし、バス停から学校までそこそこ離れていたので毎日歩いてもいたし。

 

 それは卒業後も続き……私立の女子大学(ここも行きたい学校ではなかった)入学後、そのツケが一気にやってくるのでした。

大学は公共交通機関が不便な場所にあったので、通学は原付。

当然、歩くことはなくなります。

体育の授業もコマ数が一気に減る。

でも食事の習慣は変わらない。

その結果……成人式の写真には見事な女横綱が晴着を着て写っていました。

 

 あまりのものすごさに……ダイエットを決意しました。

 

 若さゆえの食欲……こわいです。

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若いって……こわいよね 奈那美 @mike7691

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