100万部のベストセラーとなったミステリー小説が映画化!
10億円もの費用をかけて作られた洋館も出来上がって、気合は十分!
期待が膨らむなか、映画監督が設定について色々物申してきて……
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ミステリーではお約束とも呼べる「実現可能か」問題。
小説(文章)だと書き方などで誤魔化せたりもするのですが、実際に出来るかというのはまた別の話。
とてつもなく間違った方向に熱意が込められた舞台、
キレのいい突っ込みを放つ監督と徐々にとんちんかんになっていく原作者のやりとり、
改変問題の提起に見せかけた斜め上の清々しいオチが、
読者に「程度の問題」という言葉を噛み締めるきっかけを与えてくれることでしょう。